「優秀な首都圏民」のチン・ゴック・チン教師

(VOVWORLD) -チン・ゴック・チン教師は、教育部門の発展の為に尽力してきた人です。今年84歳になるチンさんは、ハノイ市内にあるHEDO=山岳地帯教育発展補助センターのセンター長を務めています。彼は、ハノイ市人民委員会から2018年の「優秀な首都圏民」という称号を授与されました。
「優秀な首都圏民」のチン・ゴック・チン教師 - ảnh 1       チンさん

北部ニンビン省出身のチンさんは、11歳の時に、抗仏闘争の連絡員として自発的に参加しました。ある日、戦場で、部隊に手紙を持って行く途中に、彼は敵の地雷の爆発によって、片手を重傷しましたが、任務を果たすために、引き続き3キロメートルに及ぶ道を走り続けました。その後、彼の命を救うために、お医者さんはその負傷した手を切断せざるを得ませんでした。その手術のお医者さんはこの少年の勇敢さに感動して、「エム・ゴック(ゴックちゃん)」と名付けた短編物語を執筆しました。この物語は、当時の小学5年生向けの文学全集に盛り込まれました。

抗米救国戦争中に、チンさんは、西北部山岳地帯で長年にわたって教師として活躍してきました。そして、ハノイ師範大学に転入し、共産青年同盟の書記を務めました。当時のことについて、チンさんは次のように思い出しています。

(テープ)

「1964年4月30日夜、ハノイ師範大学の幹部、職員、及び学生らは、愛国心を呼びかける『3つの用意』運動を発動しました。それらは、「アメリカ帝国に勝つ用意がある」、「北部保護、南部解放、国家統一のために戦い、身を挺する用意がある」、「党、国民、及び祖国から託された任務を遂行するために、如何なるところへも行き、如何なる仕事をする用意がある」ということです。その一週間後に、この運動はハノイ市を初めとする北部各地に幅広く拡大されました。」

1990年3月に、チンさんは山岳地帯教育発展補助センターのセンター長を務めました。それ以来、彼とセンターのメンバーらは、山岳地帯に住む少数民族の物心両面での生活改善を国内外の組織に働きかけてきました。これまでに、大多数の教育プロジェクトを含む200件あまりのプログラムやプロジェクトが43の省、市において実施されました。

チンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「現在、私たちは、北部ニンビン省にあるニンタン中学校のコンピュータ室の建設を支援しています。その他、ベトナム・イギリス友好協会の支援を受けて、ニンタン小・中学校在学中の貧しい生徒や、枯葉剤被害児、両親を失った生徒を対象に奨学金の支給を行っています。」

チンさんがセンター長を務める山岳地帯教育発展補助センターは常に、山岳地帯教育発展に関する会議やセミナーを開くと共に、現地の少数民族に持続可能な貧困解消、経済社会発展などを補助しています。チンさんはさらに次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、農業専門家と連携して、北部山岳地帯バクカン省ナリ県にある2つの村に住む農民に対し5ヘクタールの大豆栽培を助けました。その後、ナリ県全体に、80ヘクタールから数百ヘクタールに及ぶ大豆栽培を行ってきました。これは、現地住民の生活改善に寄与してきました。」

コミュニティに適切な貢献をしてきたチンさんは、党と国家から「第2等労働勲章」、教育訓練大臣、民族委員会委員長から表彰状を授与されました。

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