山間部の故郷を緑化したい意欲のあるモン族の青年

(VOVWORLD) -以前、チャンさんは、3年にわたり溶接工として日本の自動車メーカー、航空機メーカーで働いていました。ベトナムに帰国後、首都ハノイで働いていたそうです。
山間部の故郷を緑化したい意欲のあるモン族の青年 - ảnh 1チャンさん(ブルーシャツ)

ベトナム北部山間部ラオカイ省出身のモン族であるホアン・セオ・チャンさん、38歳は都会で暮らし、高収入を得るのをやめて、山間部の故郷に戻り、富を築こうとしています。彼は、地元の荒地や荒れた丘の緑化に意欲的に取り組んでいます。以前、チャンさんは、3年にわたり溶接工として日本の自動車メーカー、航空機メーカーで働いていました。ベトナムに帰国後、首都ハノイで働いていたそうです。

チャンさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「私の故郷はまだ貧しい地方ですから、首都ハノイに住んでいても、いつも故郷の発展のために少しでも貢献したいと思っていました。そこで、故郷に戻ることにしたのです」

山間部の故郷を緑化したい意欲のあるモン族の青年 - ảnh 2

チャンさんの故郷であるシマカイ県バンメ村ナパ集落に住む少数民族ヌン族、モン族などの人々は、山の斜面にトウモロコシを植えたり、小規模な畜産などで生計を立てており、生活に困窮していました。こうした状況を前に、チャンさんは故郷の農業の発展のため、中部クアンナム省タムキー県にある幾つかの農業発展モデルを視察しました。

チャンさんはまた次のように語りました。

(テープ)

「タムキー県は私の故郷のように山間部です。しかし、その地方のどの場所へ行ってもアカシアの木、菩提樹などの森林がありました。それに、住民たちは豊かな生活を送っています。その時、彼らにできるのに、なぜ自分にできないのか?、自分の故郷も荒れた丘ばかりなのに、そうした貴重な植物をなぜ植えなかったのか?という疑問が浮かびあがったのです」

この思いの通りに、彼は経済的に高い価値のある植物の栽培に着手することにしました。チャンさんは次のように述べています。

(テープ)

「故郷に戻ったとき、まだ農地がありませんので、休耕期を利用して、村人の田畑を借りて、季節外れの野菜の試験的栽培をしました。幸いなことに、季節外れの野菜の栽培に成功しました。この野菜は、稲やトウモロコシなどと比べ高い価格で売れました」

チャンさんは、6年前にバンメ協同組合を設立しました。現在、この協同組合は、2箇所の苗畑に地元の季節に合った経済的高い価値のある植物であるシナモン、アスター・モンゴリカスなどの苗木を植え、毎年、2万以上の苗木を出荷しています。協同組合のメンバーは30人います。彼らの月給は700万ドン~1千万ドン、日本円で4万円~5万7千円程度とかなり高い水準に達しています。

組合員の一人は次のように明らかにしました。

(テープ)             

「私の仕事は、種を蒔いて、苗木を育てることです。現在、バンメ村では、チャンさんの協同組合は一番多くの苗木を出荷しています」

チャンさんは苗木の育成技術を習得するためになら、なに恐れることなく色々な場所を訪ねました。そして、彼は、組合員に習ったことを教えました。さらに、チャンさんは、村人に経済的に高い価値のある植物への転作を奨励するため、村の青年、農家にその植物の栽培方法を無料で教えました。

チャンさんはさらに次のように語りました。

(テープ)

「私は、故郷がさらに発展するよう期待しています。地元にあるすべての荒地や荒れた丘を緑化するつもりです。このことは、綺麗な水と涼しい季節をもたらすからです。林は『金』、海は『銀』であると例えられます。私の故郷に海はありませんが、林があります。それはまさに金です。そこで、地元の長所を徹底的に活用したいと思ったのです」

農業生産分野で立派な成績を収めてきたチャンさんは、2020年にルオン・ディン・クア賞を授与されました。

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