クアンガイ省・リーソン島のハン寺

(VOVWORLD) -このお寺は16世紀頃に建立され、漢字で、「天孔石寺」とも呼ばれます。ハン( Hang) はベトナム語で、「洞窟」という意味になります。

リーソン島は中部クアンガイ省の本土から東へ24キロ離れた所にある島で、手付かずの美しさを保っています。リーソン島にはハン寺を始め、多くの自然風景に恵まれています。

クアンガイ省・リーソン島のハン寺 - ảnh 1

ハン寺はリーソン島の北方の山の上にあります。昔、これは火山口であることから、大きな湖ができました。ハン寺はリーソン島の中心地であるアンビン村から近い所にあります。ハン寺に行く途中、トウモロコシ畑、ニンニク畑を眺めることができます。山の頂に立つとリーソン島の風景が一望できます。

ハン寺はこの山の中腹にあります。このお寺は16世紀頃に建立され、漢字で、「天孔石寺」とも呼ばれます。ハン( Hang) はベトナム語で、「洞窟」という意味になります。ですから、このお寺は洞窟の中にあるのです。お寺の洞窟の入り口に刻まれている文字を見ると、リーソン島に始めて行った人々はこのお寺がなぜ建立されたのか?の意味が分かります。ハン寺の住職の一人チャン・ビー( Tran Vi) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ハン寺は今からおよそ400年前、私達の先祖がリーソン島に行った時、建立しました。このお寺は仏様の他、この島を開拓した先人を祀っています。このお寺は神聖で、多くの人々がここに参拝に行きます」

ハン寺の庭は広くて、真ん中には蓮を植える池と観音菩薩像があります。庭には百年前に植えられたゴバンノアシの木があり、落ち着いた雰囲気に包まれています。ハン寺の正殿の前には井戸があり、「天の井戸」と呼ばれています。洞窟の天井から滴る水滴により、その井戸には一年中水があります。ハン寺に入るとすぐに涼しさを感じます。

正殿の両側には如来像、弥勒菩薩(みろくぼさつ)像 などの仏様を祀る祭壇の他、お寺を建立した人々を祀る石造の台があります。アンビン村の住民フイン・トゥク( Huynh Thuc) さんは次のように語りました。

(テープ)

「ハン寺には石造りの台などチャム王国の遺跡が残さています。これはこのお寺の独特なものです」

毎年、盂蘭盆や釈迦の誕生を祝う仏教行事の灌仏会(かんぶつえ)、ベトナム東部海域にあるホアンサ群島に漁業を行ったり、地図を作成したり、ベトナムの主権を示すための標識を設置したりするため派遣された部隊の恩を偲ぶ日などはハン寺で行われます。リーソン島の島民は観音菩薩は漁をしている漁民を危険から守っていると信じています。

クアンガイ省・リーソン島のハン寺 - ảnh 2

現在、ハン寺はリーソン島を訪れる多くの観光客を引き付けるところの一つです。1994年、ハン寺はベトナム文化スポーツ観光省により、国家の景勝地として認定されました。総面積10平方キロメートルしかないリーソン島ですが、100箇所のも文化、心霊の遺跡があります。近年、同島の行政府はインフラ整備とこれらの遺跡の改修に力を入れています。リーソン島の観光ガイドゴー・ヒェン( Ngo Hien) さんは次のように語りました。

(テープ)

「リーソン島における文化、心霊の遺跡の維持、保存はこの島の観光発展につながっています。これはリーソン島により多くの魅力的な観光スポットを整備することに役立ちます」

お寺の参拝、漁村の探検、眠れる火山の眺めなどはリーソン島に一度足を運ぶ観光客にとって、忘れがたい体験となることでしょう。

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