ソクチャン省のクメール族の寺の訪れ

(VOVWORLD) -南部ソクチャン省にはベトナムの少数民族クメール族の人々が多く住んでおり、クメール族の寺院が90棟以上あります。有名な寺院としてあげられるのはマートック寺、Kh’Leang寺、ソムロン寺などです。

ソクチャン省の省都ソクチャン市には国家レベルの芸術遺跡として認定された寺院が2か所あります。これらはマートック寺(別名:コウモリ寺)とカレン(Kh’Leang)寺です。マートック寺はお釈迦様を祀るクメール族唯一の寺院です。

ソクチャン省のクメール族の寺の訪れ - ảnh 1Kh’Leang寺

この寺院は400年以上の歴史があります。寺院の境内には約300万羽のコウモリが生息しているため、「コウモリ寺」とも呼ばれています。コウモリ寺には現在もパルミラヤシに書かれた経典が保存されています。これらの経典は南部の信仰文化の独特な価値を示し、貴重な資料となっています。

Kh’Leang寺院はクメール族の伝統的建築様式により建立され、今も、昔のままの姿が保たれています。Kh’Leang寺院はクメール族の建築様式を持っていますが、キン族と中華族の模様が寺院のいくつかの柱や扉に彫刻されています。これはクメール族とキン族、中華族の文化交流を表すものと言えます。ソクチャン省のクメール族の民族文化展示館のガイド、タック・テイ・ロアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「 Kh'Leang 寺は建築の模範的な建築物です。この寺で施された彫刻は細密で、全体的に調和が取れたものです。この寺の境内には 2 つの高床式の家屋があり、1 つは修復中で、もう 1 つは昔のままのものです。特に、正殿が見事な建築があり、クルドという神の鳥の彫刻が施されています」

そのほか、ソクチャン省には宮殿のように美しい寺があります。これはソムロン寺です。ソムロン寺には水の中にも沈まないという不思議な石2個が保存されています。この2個の石のサイズは異なっていますが、重さはいずれも4.2キロです。2018年、ソムロン寺の住持であるリードゥク和上はカンボジアからこの2個の石を運びました。

ソクチャン省のクメール族の寺の訪れ - ảnh 2ソムロン寺の涅槃仏

ソムロン寺の敷地内には重さ490トン、長さ63メートル、高さ22.5メートルで、地面から28メートルの高さで置かれる涅槃仏があるため、この寺がソクチャン省の涅槃仏の寺とも呼ばれています。中部タインホア省からの観光客チャン・バン・アンさんは次のように語りました。

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「涅槃仏が広い敷地に置かれています。このような大きな涅槃仏を見るのは今回が初めてです。チャンスがあれば、ぜひ家族とともにもう一度ここを訪れたいです」

そのほか、写真を撮ることが好きな人々にとって、ソクチャン省のサーロン寺は見事な写真が撮れる場所と言えます。この寺の特徴は壁一面に陶器のカケラがはめ込まれているということです。

ソクチャン省のクメール族の寺の訪れ - ảnh 3チェンキイエウ寺

この寺の一人の聖職者の話によりますと、戦争中、このお寺は爆弾で破壊されたことから、僧侶と管理委員会は陶器のカケラ一個一個を拾って、正殿を再建しました。それ以来、このお寺がサーロン寺という名前の他、チェンキイエウという名が付けられました。その名前は、このお寺が陶器のカケラで装飾されていることを示すということです。南部ビンズオン省の観光客ゴー・ヒュ・ロイさんは次のように語りました。

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「チェンキイエウ寺を訪れるのは今回が3回目です。ここに来るたびに、さまざまな感情が生まれます。ソクチャン省にはクメール族の寺がたくさんありますが、これらの寺の彫刻から建築様式、塗装の色に至るまで、すべてはクメール族の特徴を持っています。これらの寺を訪れると、クメール族の文化をある程度理解できると思います」

一方、ソクチャン省にあるプレイ・チョップ寺は同省の美しい寺の一つです。この寺はソクチャン省の有名な観光スポットの一つです。プレイ・チョップ寺管理委員会のタン・フム顧問は次のように語りました。

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「この寺はクメール上座部仏教の建築様式によって建立されました。ここは毎年多くの観光客が訪れるスピリチュアルな観光地です。この寺を訪れる観光客はホーチミン市、ソクチャン市、、チャビン市など国内観光客だけでなく、アメリカやニュージーランドなど外国人観光客もここを訪れます」

ソクチャン省は、ベトナムで南部チャビン省に次いで 2 番目にクメール族の寺の数が多くある地方です。特にソクチャン省の上座部仏教寺院は、クメール族の人々が宗教活動を行う場であるだけでなく、クメール人の伝統文化を示す建築物でもあります。


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