ソクチャン省の独自な寺チェンキエウ

(VOVWORLD) -南部メコンデルタ地域にあるソクチャン省ミースエン県ダイタム村に位置しているチェンキエウ寺(別名:スロロン寺)は1815年に建立され、ソクチャン省の有名な寺の一つです。

この寺のユニークさは寺にある壁や柱が茶碗やお皿の破片により飾り付けらているということです。

現場の音

ソクチャン省の独自な寺チェンキエウ - ảnh 1

寺には3つの塔から構成された三関門があり、クメール族の伝統的模様が施されています。寺を囲む塀が平和と繁栄を象徴するカンボジアの女神「アプサラ」が舞踊している姿が装飾されています。寺に入る道の両脇にはクルドという神の鳥と女神「アプサラ」の像が並んでいます。寺の境内には多くの木々があり、参拝客に落ち着いた雰囲気をもたらしています。ハノイからの観光客グエン・テイ・ヌンさんは次のように語りました。

(テープ) 

「寺の境内は広くて落ち着いた雰囲気に包まれています。この寺は古くて見事です。特に、寺の壁や階段が茶碗やコップの破片で飾り付けられており、印象深いものがあります。また、寺が精巧、かつ、カラフルに施された模様で飾られていて、印象的です。チャンスがありましたら、またぜひ再訪したいです」

チェンキエウ寺の本堂には多くの柱があり、それぞれの柱は2体のケイノという女神で飾り付けられています。本堂の壁には釈迦仏の生涯を物語る多くの絵画が掛けられています。また、ここには大小20もの仏像が安置されています。

ソクチャン省の独自な寺チェンキエウ - ảnh 2

チェンキエウ寺の庭の中心には旗の塔があり、頭が5つある蛇が飾られています。寺の後ろには多くの仏像が建てられています。チェンキエウ寺の住職キム・ホアン・フン大徳は次のように語りました。

(テープ) 

「クメール族の南伝仏教は釈迦仏を祀っています。この寺を建立した時、お金が足りなかったことから、寺の住職者は割れた茶碗やお皿の破片を使って、寺を建立することを提案しました。そのため、私たちは地元の住民に対し、割れた茶碗やお皿があったら、寺に寄贈するよう呼びかけました。この寺の建築様式はソクチャン省にあるクメール族の寺と同様ですが、ここには中国出身の多くの人々が住んでいることから、中国の建築様式も取り入れられました」

現場の音

ソクチャン省の独自な寺チェンキエウ - ảnh 3

チエンキエウ寺を訪れると、クメール族の独自の建築様式を鑑賞できるほか、クメール族の伝統文化を理解することができたり、郷土料理を味わったりすることもできます。そのため、近年、この寺には多くの観光客が訪れています。

ご感想

他の情報