ドンバン岩石公園

それから4年ごとに、ドンバン岩石公園は世界ジオパークに認定が更新されました。今年9月始め、ドンバン岩石公園は「世界ジオパーク」に3度目の認定が更新されました。

現場の音

ドンバン岩石公園はハザン省の北部に位置しています。面積は2356平方キロメートルほどで、モン族やザオ族、ザイ族、タイ族など19の少数民族の約25万人が暮らしています。地質は古代生物の堆積によってできた石灰岩層がほとんどで、カンブリア紀（約5億4500万年前～5億500万年前）からトリアス紀（約2億5100万年前から1億9500万年前）にかけて形成されたと見られています。

モン族の村のリゾート地

去る10月28日夜、ドンバン県でドンバン岩石公園がユネスコ＝国連教育科学文化機関の「世界ジオパーク」に再認定された決定の公表式で、ハザン省人民委員会のグエン・バン・ソン委員長は次のように語りました。

（テープ）            

「ドンバン岩石公園は、昔、行く道が険しくて、あまり知られていない岩場でしたが、徐々に発展し、魅力的な観光地になりました。現在、ここにはルンクー旗の塔、ドンバン旧市街、マーピーレン峠、モン族の村のリゾート地など多様でユニークな観光商品が企画されています。2010年、ハザン省を訪れた観光客の数は2千人でしたが、2022年、その数は220万人に達し、今年は300万人以上に達する見通しです。これにより、地元の人々の生活水準が改善されています」

ドンバン岩石公園を擁するハザン省はニューヨーク・タイムズの「世界の旅先52カ所」のランキングで、第25位に選ばれています。去る9月末、世界の観光業界の「オスカー」とも称される「WTA＝ワールド・トラベル・アワード2023」でハザン省が初めて「アジアをリードするエマージングツーリスト・ディスティネーション」部門で受賞しました。

Mekdala Nounouさん

ラオス人観光客Mekdala Nounouさんは次のように語りました。

（テープ）

「ベトナムに住んで今年6年目になりますが、今回初めてハザンのドンバン岩石高原に来る機会を得ました。ハザン省は雄大な山々、美しく新鮮な景色があり、大好きです。3 日間にわたり、ドンバン岩石高原を探索しましたが、地元の人々はフレンドリーでとても感銘を受けました。ここで、たくさんの料理を楽しみました。とても美味しかったです」

この14年間、ハザン省は ジオパークの保護と持続的な開発に取り組むとともに、ドンバン岩石高原の価値と地元に住む19の少数民族の伝統文化の維持、保存を効果的に実施しています。ハザン省文化スポーツ観光局のチェウ・テイ・ティン副局長は次のように語りました。

（テープ）       

「ハザン省はジオパークにおける観光商品の開発に関する多くの経験を積んできました。ハザン省の観光開発への投資を強化するため、中央と関連各機関、部門、省庁、および国内外の企業の支援を受けられることを望んでいます」

現場の音

ドンバン岩石公園が「世界ジオパーク」に3度認定されたことはハザン省が経済、観光の開発にさらに取り組むモチベーションとなると言えます。今後、国内外の多くの観光客がこの岩石高原に足を運ぶことが期待されています。