少数民族ムオン族の文化保存

(VOVWORLD) - ホアビン省カオフォン県は、ムオン族の伝統文化の保存において先頭に立っています。

北部山岳地帯に居住しているムオン族は人口が約100万人で、ベトナムに居住する少数民族の中で、3番目に多い人口を抱えています。およそ1万年前に生まれたホアビン文化にルーツを持つとされるムオン族は文化がとても豊かで、伝統的な文化の保存に努力しています。その中で、ホアビン省カオフォン県は、ムオン族の伝統文化の保存において先頭に立っています。

少数民族ムオン族の文化保存 - ảnh 1民族衣装をまとっているムオン族の女性たち 

ハノイから西南方向へ約100キロ離れた所にあるホアビン省カオフォン県は、古代からムオン族の居住地です。ムオン族の人々は一年中多くの行事を行っていますが、その中で最も重要な行事は豊作を祈念する祭りです。

この祭りは旧暦の1月6日に行われますので、先ごろ、カオフォン県は祭りの雰囲気に包まれました。今年の祭りでは、100人の職人によるドラ公演が初めて行われました。

職人のうちの一人ブイ・タイン・メオさんによりますと、順調な耕作を切り拓くことを目指すこの祭りはドラの音を通じて、豊作と村の平穏に関するお祈りを神様に届けるということです。メオさんは次のように話しています。

(テープ)

「近年、国の支援により、ムオン族の伝統文化の保存事業が強化されています。昔から伝わる民謡や音楽などがまた、村人によく歌われているようになりました。その中で、ドラに関する文化を誇りに思っていて、この文化の保存に全力を尽くしてゆきたいと思います。」

少数民族ムオン族の文化保存 - ảnh 2 ムオン族のドラ

現在、カオフォン県には、約3千個もの古いドラが保存されていると推測されています。そのため、若者にドラの演奏を教える教室を開くことはドラに関する文化の保存に重要な課題となっています。カオフォン県文化スポーツ担当者のブイ・イエン・ミンさんは次のように語りました。

(テープ)

「カオフォン県は、ホアビン省にあるムオン族の大きな居住地の一つです。ムオン族の文化について触れるならば、ドラに関する文化を抜きにして語ることはできないと思います。現在、カオフォン県に住むムオン族の人たちが3千個ものドラを保管していて、この文化の保存を重視ていることは、喜ばしいことです。現在、県はムオン族のドラに関する文化を無形文化遺産として認定するために、ユネスコに提出される書類を作成中です。」

少数民族ムオン族の文化保存 - ảnh 3 ドラの演奏

ドラに関する文化をはじめ、ムオン族の有形文化財と無形文化財の保存に対する地元の住民の認識が高まりつつあります。カオフォン県ズンフォン地区党委員会のブイ・ヴァン・フォン副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ほかの民族との文化交流に伴って、服装を始め、ムオン族の伝統文化が薄くなった時期もありましたが、例えば、近年、ウエディングドレスではなく、ムオン族の伝統的な民族衣装を使う結婚式が増えつつあります。これは私たちにとって大変嬉しい変化です。これから、ムオン族の民族衣装に関するセミナーやショーなど開いてこの美しさの保存に力を入れて行く方針です。」

カオフォン県はこれから、ムオン族の豊かな文化を観光発展の原動力の一つとして、文化・信仰体験ツアーを行う方針です。同県党委員会のヴォ・ゴック・キエン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「ムオン族の伝統文化の保存と開発は非常に大切にされています。2018年の春に、ムオン族のムオンタン祭りを再現する予定です。この祭りは元々、ムオン族の最大行事の一つですが、消滅する恐れがある時もありました。このような努力により、ムオン族の伝統文化の美しさは昔のように、地元の日常生活の中で保たれるでしょう。」

伝統文化の保存と開発に伴って、この地を訪れる観光客が増えることは地元の住民の生活改善に寄与すると期待されています。

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