商工連盟の分析によりますと、ダナン市の経済運営能力に関する産業界の採点で10の指標のうち６つの指標が低下しました。それらは市場参入、土地利用、非公式手数料、行政権の能動性、企業支援策、および労働者の訓練に関する指標です。

ダナン市の計画投資局のレ・ミン・トゥオン副局長はPCIを引き上げるため、同市は中央各省庁と連携し、投資手続きや検査の結果、開発計画などに関する課題の解決を加速していると明らかにしました。

（テープ）

「土地問題に関して、資源環境局は解決策の実施に取り組んでいます。また、計画投資局は投資家に対し、投資手続きの実施を助けるとともに、企業支援策をアドバイスしました。今後、人民委員会の指示に従って、私たちは問題点を点検したうえで、投資経営環境の改善を加速する方針です」

工業団地のインフラ整備について、ダナン市は第2ソフトウェアパークに関する投資手続きの完成や投資促進を目指す産業・情報技術インフラの活用とともに、発生する問題の解決に取り組んでいます。一方、ハイテクパークに役立つ産業クラスターを早期に稼動させ、第2フェーズのホアカム工業団地のインフラ整備プロジェクトの投資家をいち早く選出すると同時に、重要な社会経済開発プロジェクトに投資するため、融資を受ける組織に対する金利優遇政策を規定する決議をはじめ、企業支援策を効率化するとしています。

チン委員長

ダナン市人民委員会のレー・チュン・チン委員長は次のように語りました。

（テープ）

「計画投資局に対し、企業の困難の解決を目指し、状況を見極め、適宜報告するよう指示しました。また、投資プロジェクトの困難解決にあたる投資促進班は毎月会合を行い、発生した問題の解決について話し合います。土地や工事などに関する問題の解決に関する進捗状況を把握し、具体的な指示書を発布します」

PCIの引き上げを目指し、ダナン市は競争力の向上にも全力を尽くしています。土地利用指数の改善に関し、資源環境局は土地に関するポータルサイトを設立し、行政手続きの公開形式を刷新し、土地使用計画や土地使用権競売用の土地基金、産業クラスターでの未利用地や借地されていない土地に関する情報を明確化し、中小企業をはじめとする産業界に便宜を図ることが狙いです。市場参入指数について計画投資省は行政手続きや書類の処理にあたる公務員のサービスや投資手続きの処理時間の短縮に関するアンケート形式を刷新するとしています。

ダナン市は中部・高原地帯テイグエン地方の中心地で国家イノベーション・スタートアップセンターの一つとしての強みを生かし、同市のイノベーション・スタートアップエコシステムを開発し、投資誘致に拍車をかけるものと期待されています。これまで、ダナン市はイノベーション・スタートアップの促進に法的基礎を作り出すため、複数の政策、メカニズム、計画、プログラムを公布するとともに、技術インフラ整備に投資を強化してきました。ダナン市人民委員会のホー・キ・ミン副委員長は次のように語りました。

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「イノベーション・スタートアップ企業界は数的にも質的にも絶えず増加し、いくつかの企業はハイテクを開発し、情報技術AI＝人工知能などの発展の動きに追いついたので、国内外の投資基金から融資を受けました。こうした成果により、ダナン市は2回にわたり、VINASA＝ベトナムソフトウェア協会から『魅力的なスタートアップ・イノベーション都市アワード』を授与されました」

2010年から、12回発表されたPCI＝省別競争力指数ランキングの中で、ダナン市は11回にわたり、トップ５に入りましたが、そのうち、5回はトップに立っています。しかし、2年間あまり、続いていた新型コロナウイルス感染症により、ダナン市は多くの困難に直面し、経済成長が期待通りに遂げられず、PCIは低下しました。そのため、今後、投資経営環境の改善や競争力の向上はダナン市の重要な任務でありながら、その優先課題となっています。