ベトナム、23年下半期にも輸出を促進

(VOVWORLD) -注目すべきは、これまで締結されてきた次世代自由貿易協定のメリットなどにより、貿易黒字額がおよそ100億ドルに達していることです。

年初から5か月間、ベトナムの輸出額は減少しましたが、コメや、野菜と果物などの農産物の輸出量の増加や、多くの輸出先でのインフレ率の低下と輸入需要の増加、企業の努力などにより、5月からは増加傾向が続いています。こうした中、ベトナムは今年の輸出額の伸び率を6%にするという目標達成のために取り組んでいます。

今年1月から5月に、ベトナムの輸出入累計額は2625億ドルに達し、前年同期と比べおよそ15%減となりました。その中で、輸出額は11.6%減少しました。しかし、5月に入り、加工品や、電子製品、コメを含む農産物などの輸出量は増加傾向に転じました。したがって、5月の輸出額は290億ドルを超え、4月と比べ4.3%増となっています。注目すべきは、これまで締結されてきた次世代自由貿易協定のメリットなどにより、貿易黒字額がおよそ100億ドルに達していることです。

これに関し、輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は次のように述べています。

(テープ)

「年初からの5か月間の輸出超過額が100億ドルに達していることは国際収支のバランス確保にも役立っています。基本的には、国の貿易収支は安定を取り戻しているといえます」

一方、各国駐在ベトナム通商代表部によりますと、輸出を促進するためには、ベトナムは食品安全衛生や、環境保護、温室効果ガスの排出量などに関する日増しに厳しくなっている各国の基準を満たす必要があるとしています。在シンガポールベトナム大使館のカオ・スアン・タン貿易参事官は次のように明らかにしています。

(テープ)

「関連各省庁や、機関、各地方は輸出用の農産物の生産プロセスを厳密に管理する必要があります。これは貿易振興活動にとって、重要な意義があります。国際基準を満たさない製品は輸出できません。特に、ある市場に進出できた後も、輸出品の質を確保しなければなりません。各企業に対し、自社の輸出品の質を断固として維持するよう勧めます」

ベトナム、23年下半期にも輸出を促進 - ảnh 1レ・ハン(Uyên Hương/BNEWS/TTXVN撮影)

ベトナム輸出活動において、重要な役割を果たす水産物部門を例として取り上げますが、同部門は今年の輸出額を100億ドルにするように努力しています。VASEP=水産物加工輸出協会のレ・ハンPR担当者は、「VASEPは輸出市場の拡大や、貿易振興、輸出品の多様化などに力を入れている」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムの水産物部門の最も大きなメリットは豊富な供給源です。これにより、欧州や、日本、韓国、アメリカへの輸出が確保されています。実際、2022年からこれまで、これらの市場へのベトナムの水産物の輸出が急増しています」

困難が山積している現在、輸出部門が収めてきた成果は望ましいといえます。年末まで、外国駐在通商代表部をはじめ関連各省庁・機関、企業の努力などにより、ベトナムはことしの輸出額の伸び率6%増に相当する、およそ3940億ドルの目標を達成できるものと期待されています。

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