次世代のFDIの目的地となったクアンニン省

(VOVWORLD) - 年末まで、クアンニン省は9件ないし11件の次世代のFDIプロジェクトを誘致する目標を掲げています。現在、実施中のプロジェクトとともに、次世代のFDIプロジェクトはクアンニン省のグリーン経済開発事業に貢献するものと期待されています。

今年上半期における東北部クアンニン省へのFDI=外国直接投資額は通年の目標値に近づいています。そのうち、環境にやさしいハイテクや、コア技術、経済社会に影響を及ぼす技術に関わるFDI(いわゆる次世代のFDI)プロジェクトは多数を占めています。これは、グリーン経済開発を促進し国の一流の製造センターになるというクアンニン省の目標の実現に役立っています。

次世代のFDIの目的地となったクアンニン省 - ảnh 1電子製品受託生産大手フォックスコンの2億4600万ドル相当する2件の新規プロジェクトに許可書を発給する式典=VOV

近年、クアンニン省に投資する外国の大手企業の数は急速に増えています。去る6月末、クアンニン省は台湾の電子製品受託生産大手フォックスコンの2億4600万ドル相当する2件の新規プロジェクトに許可書を発給しました。したがって、クアンニン省内で展開中のフォックスコンのプロジェクトは3件になり、その投資総額は3億8300万ドルに達しています。

投資家の需要を満たすため、クアンニン省はインフラ整備や、行政改革などに力を入れています。また、投資家を支援する多くの措置もとっています。クアンニン省ホンコアイ工業団地で活動中のアマタ・ハロン社のグエン・バン・ニャン社長は、「クアンニン省は工業団地を建設するための土地の面積が広く、これは大きなメリットとなっている」とし、次のように語りました。

(テープ)

「クアンニン省の当局から大きな支援を受けました。特に、クアンイェン町の行政府は土地収用などの面での支援です。これは投資家を説得するための重要な要素です」

投資家に便宜を図るため、クアンニン省は行政手続きの簡素化を進めています。以上に触れたフォックスコン社の2件の新規プロジェクトを例として取り上げますが、これらのプロジェクトの手続所要時間はわずか12時間しかありませんでした。クアンニン省内にあるバクティエンフォンとナムティエンフォン工業団地建設プロジェクトを行っている投資家コエン・ソエネンス氏は次のように述べています。

(テープ)

「土地の収用作業や、各企業への人材提供、電力供給などは時間がかかる容易ではない問題ですね。これらの問題を解決するためのクアンニン省の努力を高く評価しています。クアンニン省は効果的な措置をとっているといえます」

次世代のFDIの目的地となったクアンニン省 - ảnh 2(写真:VOV)

2020年、クアンニン省党委員会は2020~2025年期における製造業開発に関する決議を発布しましたが、この2年半、その分野へのFDI累計額は13億ドルを超えています。特に、製造業に関わるプロジェクトは1万6000人の労働者に雇用をもたらしました。

製造業のほか、ハイテクや、コア技術、経済社会に影響を及ぼす技術に関わるFDI(いわゆる次世代のFDI)誘致も優先課題とみられています。クアンニン省人民委員会のカオ・トゥオン・フイ委員長代行は次のように明らかにしました。

(テープ)

「わが省は、経済地区や、工業団地の開発のため、あらゆるチャンスをも掴む方針です。そのうち、次世代のFDIは優先対象となっています。選択基準は政府の決定によるものです。これは投資家に対しより多くの利益をもたらす見通しです」

年末まで、クアンニン省は9件ないし11件の次世代のFDIプロジェクトを誘致する目標を掲げています。現在、実施中のプロジェクトとともに、次世代のFDIプロジェクトはクアンニン省のグリーン経済開発事業に貢献するものと期待されています。

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