持続的貧困解消


持続的貧困解消 - ảnh 1
写真はイメージです。

2011年~2015年期、ベトナム全国における貧困世帯の削減率は年平均2%となっています。この結果は、持続可能な経済成長、社会福祉の確保、住民生活改善に重要な貢献をしています。

ベトナム政府は、2016~2020年期に持続的貧困解消国家目標プログラムを批准しました。このプログラムは、貧困世帯の削減率を年平均1~1.5%にし、貧困者の生計改善と生活の質的向上、2020年末までに貧困者の平均年収を2015年末と比べ1.5倍に増加させるという目標を設置しています。同プログラムの新たな点は、困難状況にある61の県における持続的かつ加速的貧困解消プログラム(略称プログラム30a)と少数民族居住地と山間部における特別に貧困な村の経済社会発展プログラム(略称プログラム135)を一つにして実現するということです。これに基づき、新しい貧困基準は、多次元貧困指数に従って設定されるとしています。ブオン・ディン・フエ副首相は次のように明らかにしました。

(テープ)

「多次元貧困基準を基礎にする持続的貧困解消は、ベトナム国家の現在の大きな主張の一つです。これは、貧困者が貧困状況を乗り越えて、一歩ずつ富を築くことや各地域や人民各層の間の貧富の格差を縮めることを目指しています。こうした目標は達成するには、全国民と政治体制の総合的力を集め、国際社会の支援に加えて底力を活用する必要があります。」

2011~2015年期、持続的貧困解消に関する政府の複数の主張や政策、国家目標プログラムが発効され、社会福祉の確保、経済成長と持続可能な開発の推進に寄与してきました。その結果、全国の貧困世帯の削減率は2010年の14.2%から2015年の4.25%に引き下げるようにしました。また、貧困世帯の一人当たり年収は2011年と比べ1.6倍増加しています。貧困状態を脱出したという多くのモデルが広く全国に展開されています。

北部バクカン省における貧困解消に繋がる無農薬野菜栽培プログラムに参加する農民の一人であるチエウ・ティ・フォンさんは次のように語っています。

(テープ)

「貧困解消プログラムの支援を受けて、私たちは、現地ならではの野菜を集中的に栽培しています。無農薬野菜は一般の野菜と比べ、価格が高くても、安全性と味の良さはしっかりとしているので、消費者から愛用されています。それに、安定した販売先があることから、安心しています。そのお陰で、我が家の収入は前より高くなりました。」

一方、労働傷病兵社会事業省・貧困解消国家プログラム担当者のゴ・チュオン・ティさんは次のように明らかにしました。

(テープ)

「私たちは、それぞれの地方の貧困の地図を作っています。これは、研究政策策定機関が合理的な方策を見出す基礎となります。」

経済社会発展戦略と貧困解消プログラムを成功させたことにより、貧困者は基本的な社会的サービスを利用するようになっています。持続的貧困解消は、国連のミレニアム目標の達成に向けたベトナムの決意を示しています。

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