山岳地帯の経済社会発展支援政策、効果を見せる

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政府が打ち出した「少数民族居住地の経済社会発展の支援を目指す国際協力の強化」計画を実現して以来、この2年間、様々な少数民族支援プロジェクトやプログラムが効果的に実施されてきました。また、少数民族居住地や山岳地帯の経済、社会、教育、医療分野の発展や社会問題の解決に投資が集中的に行なわれ、これらの地域の貧困解消や少数民族の生活水準の改善に寄与しています。

この数年、ベトナム政府は少数民族居住地や山岳地帯の社会安全保障政策への投資を予算に計上しています。ちなみに、2015年、国会常務委員会は少数民族居住地などの社会安全保障政策の実施に5兆3千億ドン、約210億円を融資した結果、定住定耕作、居住地、生産用地の提供、生活用水の供給、困難を極めている少数民族への融資が勢力的に実施されています。これまで、180あまりの国内外の企業や非政府組織は2016年から2020年期の少数民族居住地や山岳地帯の経済社会発展に数兆ドン、日本円で数百億円の投資を公約しました。

北部バクザン省はこうした投資を効果的に活用している地方の一つです。同省は民族政策の実施や経済社会発展、住民の生活水準の向上を重視し、投資を集中的に行なってきました。同省民族委員会のチュ・クイ・ミン副委員長は次のように語りました。

(テープ)

「融資を活用して農業発展を栽培・畜産構造の移転と連携させ進めるとともに地元に見合うような生産地域の開発企画を行なっています。その一方で、工業と手工業、貿易の発展に力を尽くしています。さらに、少数民族居住地や山岳地帯の主力製品の生産を進める方針です。」

政府が打ち出した「少数民族居住地の経済社会発展の支援を目指す国際協力の強化」計画に参加して、この5年間、ロクフオン輸出入株式会社は北部山岳地帯イエンバイ省やソンラ省の行政府、住民と連携し、農産物の開発を行なっています。同社のグエン・ティ・タイン・フオン社長はベトナムの多くの農産物は経済的価値が高く、外国人に愛用されていると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「第1、農民たちに対し農産物の栽培や収穫を手解きする。第2、先進的な科学技術の導入や当社の要求に応えられる製品の生産を指導することです。国内外の要求を満たすような高品質の製品を生産するため、現代的な設備や生産ラインを購入しなければなりません。」

他方、クリーン製品生産に携わる「ミスター・サック」という会社は北部バクニン省やバクザン省、ホアビン省、などの農民らと協力し、ハノイ市民向けのクリーン食品の供給を目指し、安全な生産モデルを実施しています。「ミスター・サック」会社のグエン・クアン・フイ最高経営責任者によりますと、少数民族居住地の強みの活用は同社の発展戦略の一環である。しかし、交通の便がよくないことや旧式の耕作方式は原料生産地域の拡張や農民の生活水準の向上に支障を来たしているとしています。フイ氏は次のように語りました。

(テープ)

「気候や運輸などに関して困難があります。山岳地帯から都市部に運ぶのは時間がかかります。収穫期に早く採って、購入しなければ、農産物の品質を保つことができません。我々は地方行政府や栽培畜産センターと連携してクリーン製品のピーアールを行なっています。」

実際、少数民族居住地や山岳地帯の経済発展への企業の参加から成果が収められてきたとみられます。政府・民族委員会の国際協力局のグエン・クアン・ドク局長は「これまで少数民族の補助政策が促進され、生産業者や企業も参加している。少数民族の貧困割合は4%減少し、山岳地帯は生まれ変わってきた」と明らかにしました。

現在、国会の投資の傍ら、外国の非政府組織の3千万ドル以上の援助は山岳地帯の貧困解消に効を奏しています。また、地方行政府と住民たちは緊密に連携して、社会安全保障に努力する決意を固めました。

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