観光発展を促進、GDPへの貢献度の引上げを目指す

先頃、ベトナム文化スポーツ観光省が政府に提出したベトナム観光発展計画によりますと、2020年までに現代的な技術インフラが整備され、地域と世界各国と競争できるような高品質の観光製品が開発され、経済発展に大きく貢献する部門へと成長させるという目標が掲げられています。


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また、計画には2015年から2020年期に、観光分野の年平均成長率を12~14%増、GDP=国内総生産への貢献度は9~10%、観光からの収益は290億ドルから325億ドルにするとともに、外国人観光客を1400万人から1500万人誘致し、350万人に雇用を創出するという目標も盛り込まれています。これらの目標を実現するためには、観光部門は弱点の克服をはじめ、観光ピーアールや観光発展への社会のあらゆる財源の活用に力を入れるとともに、出入国手続きの簡素化、交通インフラ整備、また、観光分野に携わる人材の質の向上、優しい観光環境づくり、観光地の持続的な発展、各部門、地方間の連携を進めていく方針です。中部カインホア省人民委員会のチャン・ソン・ハイ副委員長は次のような見解を述べています。

(テープ)

「それぞれの地方はGDPに貢献するため、観光発展を進めていますが、観光製品や発展計画は異なっています。観光は重点的な経済部門となっているのに、観光を娯楽と見做す地方があります。こうした立場から、観光への投資や優遇政策は効果的に実施できないと思います。」

観光事業の管理者1200人以上を対象に行なわれた調査結果によりますと、ベトナムは観光発展の潜在力に関してアジアで2位、世界でも16位に立っています。これまで、ベトナム観光は迅速に発展し、経済発展事業に大きく貢献した上で、雇用創出や労働構造の移行に前向きな影響を与えてきました。しかし、今後、国内外の投資家に観光インフラ整備や観光ツアーの開発への投資を呼びかけるためには、より開放的な政策を取る必要があるとしています。ベトナム観光総局のハ・バン・シエウ副局長は次のように語りました。

(テープ)

「発展計画に従って重点的なプロジェクトに投資を集中させる必要があります。また、サービスの質的向上を目指し、大手投資家の参加が必要です。これにより、観光を全面的に発展させることでしょう。」

先頃、中部クアンナム省、ホイアン旧市街で開催された観光発展全国会議では「観光部門はコミュニティ全体に観光発展を働きかけ、各部門の連携を促す必要がある」との意見が相次ぎました。また、外国人観光客を引き付けるため、政府はビザ免除措置や出入国手続きの簡素化とコストの削減などの措置をとるよう提案されました。さらに観光発展計画を再検討するとともに長期的かつ適切な観光ピーアール戦略を作成しなければなりません。会議で、グエン・スアン・フック首相は「観光を重点的な経済部門に発展させるため、政府は国会に観光法案を提出する」と明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「観光発展を成功させるため、第一に政策、法律は有利な条件をつくる必要があります。また、コミュニティ全体は観光発展にあたり、観光客に良い印象を与えなければなりません。ホイアン町で開催された会議に参加し、この町の住民はいつもニコニコしていて、お客を優しく迎えることが分かりました。これはベトナム民族の貴重な伝統であり、発揮する必要があります。」

このように語ったフック首相はベトナムは複数の世界文化遺産に恵まれ、国民が優しくて、社会秩序が確保されていることは外国人観光客を魅了すると強調し、次のように語りました。

(テープ)

「全国民を上げて観光発展への参加実現は世界での共通の動きとなっていますが、企業の役割を発揮しなければなりません。観光サービスや観光製品のピーアール、観光ツアーを開発できるような大手旅行会社がなければ、なかなか成功を収めることはでません。一方で観光の大衆化を進めた上で、企業と国民を観光発展の原動力として見做す必要があります。」

今後、発展発展の促進を目指し、ベトナム政府は観光発展を伝統文化の保存と連携させる方針を固めました。また、観光客に便宜を図るため、来年初め、電子ビザの発給や検問所でのビザ発給を開始する計画があります。ベトナム政府、企業、国民は観光分野の強みと潜在力を活用して、ベトナムを外国人観光客にとって魅力

的な目的地に発展させ、経済発展に原動力をつけることを目指しています。

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