(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省クロンボン県キエウ村は、山の麓にあり、観光発展に向けた様々な条件に恵まれています。キエウ村は、現地住民の少数民族ムノン(M’nong)族の伝統的文化を結びつけるエコツアー活動を進めています。
キエウ村の一角 |
村人のイ・ゲン・ビャさんは、「観光農園を発展させる為に、この1年余りに、毎日、1ヘクタールに及ぶコーヒー園、400本の各種果樹の手入れに集中している。現時点で、殆どの果樹は実がなり始めた。この農園を安定的に発展してから、体験ツアーを開設する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「農園で栽培されている各種果樹は、土壌に適応していて、実が一杯なっています。私たちは、エコツアーを実現すれば、高い収入を得られるので、みな喜んでいます。」
キエウ村におけるエコツアー発展プロジェクトによりますと、キエウ村行政当局は、果樹農園を発展する傍ら、ムノン族の伝統的文化を守ることになります。このプロジェクトが2019年初めに実施されてから、ムノン族の伝統的職業である機織りの運動は活気に溢れています。同時に、農村部の道路や、公共施設の建設、ムノン族の伝統的住宅の改修、銅鑼シンバル教室などを行ってきました。キエウ村人民委員会のイドライ・ムドラン委員長によりますと、キエウ村にある90世帯のうち81の世帯がこのプロジェクトの実施に参加しています。これらの世帯は、果樹の種や、無料で肥料の配給を受けました。
村にある昔のままの住宅 |
イドライさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちは、キエウ村における果樹農園の発展、ムノン族の伝統的文化の保存に専念しています。中でも、関連各機関と連携して、機織り、銅鑼シンバルの演奏、新米祭り、水汲み場を祀る儀式などのムノン族の伝統的文化の復旧を進めています。」
キエウ村は20世紀半ばに設立され、全ての住民はムノン族です。面積約6500ヘクタールに及ぶこの村は、ホーチミンルートや、チュヤンシン山沿いにあります。また、この村は、ダクラク省の歴史遺跡地区に位置しています。
ダクラク省文化スポーツ観光局のグエン・フォン・ヒエウ副局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「交通道路や、生態系、ムノン族の伝統的文化などは観光発展に繋がる有利な条件となっています。2020年~2025年期のダクラク省観光発展計画の中で、キエウ村は、現地におけるエコツアーの中心地にされます。」
毎年、延べ81万人の観光客がダクラク省を訪れます。同省の観光活動は、国立公園や自然保存地区、果樹農園への体験ツアー、現地住民によるコミュニティ・ベースド・ツーリズムなどが含まれています。
キエウ村におけるエコツアーモデルを成功させることは、観光商品の多様化、現地住民の雇用創出と生活改善などにつながるものです