ベトナム国会会議の刷新

27日、ハノイで、第13期国会第10回会議は1ヶ月以上の議事日程を終え、閉会しました。今回の会議はいくつかの議題や方法などを刷新し、国の経済社会の発展に貢献すると評されています。

今回の会議では、国の経済社会の発展及び国民生活の改善に役立つ多くの法案や改正案が採択されたほか、国の重要問題と課題について深く討議されました。

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ベトナム国会

刷新の多い国会会議

今回の会議で際立った刷新は、国会議員による閣僚の質疑応答だと評されています。今回の質疑応答は、幾人かの閣僚が、あらかじめ決められた問題について議員の質疑に答える今までの質疑応答と違い、全ての閣僚が、議員の任意質疑に答えなければなりませんでした。

北部ハイフォン市選出のチャン・ゴック・ヴィン議員は次のように語りました。
(テープ)

「閣僚らに出す質疑は普段と違って全体分野に触れられました。閣僚らは全部答弁しなければなりませんでした。多くの質疑は内容が良くて、有権者の考えと願望を反映しました。」

質疑応答の方法の刷新により、今回の質疑応答の質が著しく向上したと評されています。ハノイ市選出のブイ・ティ・アン議員は次のように語りました。
(テープ)

「国会でのディスカッションの雰囲気はよかったと思います。今回の質疑応答は国会議員にとっても有権者にとっても印象的でした。特に、今回、国会議長も始めて質疑に答弁しました。これはより民主的な雰囲気の表れであると思います。」

法整備の促進

第13期国会第10回会議の主要な課題は法整備でした。今回の会議で、国会は16の法案と14の決議を採択したほか、ほかの8件の法案について討議しました。これは前の会議と比べ、かなりの数です。南部選出のズオン・チュン・クォック議員は次のように語りました。
(テープ)

「今回の会議は、法整備を進め、2013年憲法の精神を生活の中に取り入れることに力を入れました。会議で、国民投票法案や、刑法、民法改正案など、基本的人権にかかわる法律が沢山採択されました。これは法整備の面で印象的だと思います。」

経済社会発展について集中的討議

今回の会議では、12日間にわたって2015年の経済社会発展計画の実施状況、及び、今後5年の経済社会発展計画について討議しました。ホーチミン市選出のチャン・ホアン・ガン議員は次のように語りました。
(テープ)

「経済成長率は計画を上回ると期待されています。計画では2015年の成長率は6.2%ですが、実際6.5%に上る見込みです。この5年間、成長率が計画を上回るのは今回が初めてです。また、経済構造の転換は成果を収めており、経済分野における法律も整備されています。」

今回の会議で国会は、向こう5年の経済成長率を6.5%から7%にするという目標を出しており、経済成長モデルの刷新につながる経済構造の転換、及び、市場経済メカニズムの整備を促進する方針です。


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