独立宣言とベトナム文化思想の価値


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1945年9月2日に、首都ハノイで、ホーチミン主席は、ベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げました。あれから70年が経ちましたが、ベトナムの民族自決権と生存権を強調する独立宣言は歴史的価値と現在の価値を持っています。

ホーチミン主席が起草し、読み上げたその独立宣言はベトナム共産党とホーチミン主席の優れた戦略的ビジョンを示すだけでなく、世界各国にベトナム国家は他国と同様に自由と独立を受ける権利があるということを公表したものです。また、ベトナム民族の自由・独立・自主・自決の権利を強調するのみならず、祖国の独立のために全てのものを犠牲する用意があるという全民族の断固たる決意を示しました。

近代の法的文書

独立宣言について、ホーチミン国家政治行政学院・党の歴史研究院のグェン・チョン・フック元院長は次のように明らかにしています。

(テープ) 

「独立宣言の中に、ホーチミン主席は、ベトナム民族による独立・自由闘争は正義であることを強調しました。独立宣言はベトナム共産党ととホーチミン主席、ベトナム独立同盟会の指導による革命闘争は勝利を収めたという事実を示しました。」

その一方で、独立宣言は全世界にベトナムの独立と主権の法的地位を強調すると共に、その自由・独立を保つというベトナム民族全体の決意を取り上げました。

人類の価値を継承

1945年9月2日に読み上げられた独立宣言の中に、ホーチミン主席は、1776年のアメリカ独立宣言と1789年のフランス人権宣言を引用して、ベトナムにおける人権を強調しました。ホーチミン国家政治行政学院・ホーチミン思想研究科のグェン・テ・タン教授は次のように語っています。

(テープ)

「独立宣言の中に、ホーチミン主席は、植民地主義者と帝国主義者により侵害されたベトナム国民の基本的権利を取り上げました。そこで、私たちは、人間の基本的権利を勝ち取る為に革命闘争を起こしたのです。それらの権利は、生存権利、自由権、幸福追求権などです。」

人間の権利を民族の権利に格上げしたことはホーチミン主席の創造の一つであり、ベトナム民族だけでなく、複数の搾取された民族にとって有意義なものとなっています。これはまた、人間の人権思想にホーチミン主席の理論的貢献でもあると評されています。ホーチミン政治行政学院・人権研究院のカオ・ドク・タイ元院長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「日本のある著名な科学者は『政治・社会分野におけるホーチミン主席の貢献は個人の権利を民族の権利に発展させた事である』と言っていました。この点は極めて重要です。植民地支配国にとっては、民族独立と国家主権は人権の前提となっています。」

永遠の価値

独立宣言の誕生はベトナム民族史上の節目となっています。この文献は、永遠の価値とベトナム民族発展の方向性があります。ホーチミン国家政治行政学院のグェン・チョン・フック元院長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ベトナム南北は1975年に完全解放されました。現在、我々は、国の独立、主権、統一、領土保全の保護に力を尽くしています。それと同時に、素晴らしい社会作り、つまり人の為の社会の発展に取り組んでいます。1945年の独立宣言の中にも、人類の為の独立・自由・幸福という目標が盛り込まれました。これは、独立宣言の人文的価値を継承することであると思います。」

今日の国のドイモイ刷新事業における、「独立宣言の中に盛り込まれた生存、自由、幸福追求権利」は、祖国の建設防衛事業に向けたベトナム民族の指針となっているといえます。

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