2月26日からの主な国内ニュース

*ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応え、天皇皇后両陛下は、2月28日から3月5日までの日程で国賓としてのベトナムご訪問を行っています。両陛下のベトナムご訪問は今回が初めてで、両国関係の重要な節目となります。訪問期間中、天皇皇后両陛下はベトナムの指導者らと会談・会見しました。これらの席で、双方は、両陛下の今回のご訪問は両国の信頼、両国国民の相互理解と友好の強化に寄与し、両国の広範な戦略的パートナーシップをさらに発展させるであろうとの確信を表明しました。また、両陛下は、日本に留学したベトナムの元学生と懇親され、太平洋戦争後にベトナムに残り、対フランス独立戦争を戦った、元残留日本兵のご家族とも会われました。

*1日、ハノイで、グェン・スアン・フック首相は政府の2月月例会議を主宰しました。会議で、フック首相は「2月と年初2ヶ月の経済社会状況は好転してきた」と評価したものの、各省庁、部門、地方に対し、GDP=国内総生産の伸び率を6.7%にするという目標を達成する為、企業と国民の困難解決に踏み切るよう求めました。フック首相は次のように語りました。
(テープ)

「商工省や、農業農村開発省、交通運輸省、文化スポーツ観光省、国家銀行、財政省などの指導者に対し、打ち出されたGDP成長の目標値を達成するように断固として指導し、あらゆる措置をとるよう要請します。それぞれの部門は、目標の達成にどのようにすれば、良いか考えなければなりません。成長を遂げない限り、雇用創出ができなくなります。また、財政黒字が図られなくなり、赤字が発生するでしょう。」

*27日、北部山岳地帯トゥエンクアン省、トゥエンクアン市で、投資、貿易、観光振興会議が行なわれました。会議で発言に立ったグエン・スアン・フック首相は「同省の経済社会発展の促進や有利な投資環境作りを目指し、トゥエンクアン省とノイバイ国際空港、及びラオカイ省を結ぶ高速道路の建設をPPP=官民連携方式で行なうことなどを承認したと明らかにしました。

*3月2日と3日の両日、ベトナム中部カインホア省ニャチャン市で、APEC=アジア太平洋経済協力会議のSOM1=第1回高級実務者会議が開催されました。開会式で発言にたったベトナムのブイ・タイン・ソン外務次官は「この12日間、APEC小委員会の作業部会の各会合や対話が行なわれ、APEC2017の最優先課題が討議された。」とし、次のように語りました。
(テープ)

「SOM1会議で、我々はAPEC議事日程の効果的な討議に向けて、APEC各国の報告書に耳を傾け、それぞれの国の観点を見せることができます。特に、全地球におけるAPECの役割向上を目指す4つの最優先課題を集中させます。私は、グローバル化と貿易自由化の促進並びにAPECの全ての加盟国の利益に向けて、APEC内の協力方法に関する各討論会の結果を望んでいます。」

*2日、在ベトナムヨーロッパ商工会議所とベトナム商工会議所との共催により、ベトナムとEU欧州連合とのFTA=自由貿易協定の展望に関する白書が発表されました。この白書が発表されるのは今回が9回目です。この白書はベトナムでの経済、貿易、投資環境に関する情報を提供するためのものです。特に、白書2017にはベトナムとEUとのFTAに関する一章があります。在ベトナムヨーロッパ実業家協会のマイケル会長はTPP=環太平洋経済連携協定の締結が多くの困難に直面している背景の中で、ベトナムとEUとのFTAはベトナムの世界経済への参入にけん引役を担う可能性がある」との見方を示しました。


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