＊     ハノイで開催中の第14期国会第3回会議は、2016年の経済社会発展と国家予算計画、及び年初以来数ヶ月間の経済社会発展と国家予算計画の実施状況を追加する報告の討議を行っています。9日午前の討論では、国会議員らは「経済の再構築、市場モデルの刷新、及び世界市場と各国の政策が急速に変動している背景の中で、ＧＤＰ=国内総生産伸び率を6.7％、インフレ率を4％以下にするという今年の目標を達成する為には、総合力を活かすと共に、決意を固める必要がある」と訴えました。多くの国会議員はマクロ経済に関わる問題に懸念を表明し、その問題を明確にするよう要請しました。

＊     2017年6月4日から8日にかけて、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は日本公式訪問を行いました。訪問期間中、フック首相は、天皇皇后両陛下に謁見しました。また、安倍首相と会談をしたほか、日本の政界、経済界の代表と会合を行いました。安部首相との共同記者会見で、フック首相は次のように語りました。

（テープ）

「双方は政治的信頼を強化していくことで一致しました。ベトナムは、日本を長期的かつ最重要相手国の1つとして見なしています。双方は、各レベルの訪問団交換を維持することや、2018年に国交樹立45周年記念活動を行うために協力することなどで一致しました。また、経済関係の強化や、日本からの投資振興などについても話し合いました。安倍首相は、人材育成や、インフラ整備、気候変動対応などを含めベトナムの経済社会発展事業を支援していくと確認しました。」

また、フック首相は、東京都内で日本経済新聞社の主催により開催された第23回国際交流会議「アジアの未来」で基調講演を行いました。国際交流会議「アジアの未来」は、アジア太平洋地域の政治、経済界のリーダーが域内の持続的な発展について話し合う国際会議です。フック首相は、ベトナムのドイモイ刷新事業の成果についても紹介し、清廉で建設的な政府づくりに関する決意を再確認しました。基調講演後、フック首相は、質疑応答を行い、環境問題や、ベトナムの経済社会発展、先ごろ行われたアメリカ訪問とその際に達成された両国の合意などについて説明しました。

＊     ベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席の招きに応え、6月6日から8日 にかけて、チェコのミロシュ・ゼマン大統領夫妻はベトナム国賓訪問を行いました。訪問期間中、ゼマン大統領は、クアン主席と会談し、グェン・フ・チョン共 産党書記長、グェン・ティ・キム・ガン国会議長と個別会見した他、ベトナム･チェコビジネスフォーラムに出席し、ベトナム･チェコ友好協会の代表と話し合 いました。双方は、国際場裏において緊密に連携してゆくことや、ベトナム東部海域の平和、安定、航行の安 全と自由を維持することを公約した上で、国際法に従って、領土紛争を平和措置で解決することの重要性を強調しました。クアン主席は次のように語りました。

（テープ）

「この67年間にわたって培われてきた両国間の伝統的な友好関係という着実な基礎の上で、ベトナムとチェコとの協力関係は、引き続き新たな段階に発展し、両国民の願望に応えるだろうと確信しています。チェコに在留しているベトナム人共同体は両民族の友好関係を強化する架け橋の役割を果たします。」

＊     8日、最南端カマウ省で、資源環境省と同省人民委員会の共催により、「ベトナムの海と島週間2017」と「世界海洋デー」に応える式典が行なわれました。「ベトナムの海と島週間2017」は「海と島環境の管理、保護」をテーマにしています。式典で、ダン・ティ・ゴック・ティン国家副主席は各地方に対し、漁民の漁獲活動を支援するとともに、海と島の領有権の確保、住民の生活水準の向上、社会福祉政策の実施に力を入れるよう要請しました。

＊     9日夜、中部クアンナム省タムキー市タムタインビーチで、第6回クアンナム遺産フェスティバルが開幕しました。イベントの一環で、9日午後、タムタインビーチで、「ベトナムの海･島文化遺産」をテーマにした展示会が開かれました。展示会では、ベトナムの海と島に関する無形と有形遺産や、チュオンサとホアンサ両群島に対するベトナムの領有権を示す古い地図や資料、及び各省、市の文化やマリンツアーなどの潜在力に関わる100点の写真が展示されています。