2月13日から一週間の主な国際ニュース


*     先週、朝鮮民主主義人民共和国の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に関し、シンガポールメディアは、「事件への関与が特定された朝鮮民主主義人民共和国籍の男4人がすでにピョンヤンに到着した可能性がある」と伝えました。一方、マレーシア警察は事件後、記者会見を開き、事件への関与を特定した朝鮮民主主義人民共和国籍の男4人を容疑者として公表したうえで、4人が事件の直後に国外に逃亡したことを明らかにしました。

*     先週、ウクライナ問題の解決に向けた枠組みであるウクライナ、OSCE=欧州安全保障協力機構、ロシアによる3者コンタクト・グループは、「ベラルーシの首都ミンスクで、定例協議を終え、政府軍と東部の民間武装勢力が今月20日までに停戦ラインから重火器を撤去することで合意した」と明らかにしました。協議では、主に停戦ライン付近での完全停戦や武器の撤去、民間人や重要な民間施設を保護するためのセーフティエリアの設置に関する問題などが議論されたということです。

*     先週、ロシア大統領府は、プーチン大統領がウクライナ東部の都市ドネツクなどを支配する民間武装勢力が住民に発行した身分証明書がロシア国内でも有効で、ビザ無しでロシアに入国できるとする大統領令に署名したことを発表しました。

* 先週、アメリカのフリン大統領補佐官は、政権発足前にロシア側と対ロ制裁を協議したとされる疑惑の責任を取って辞任しました。トランプ大統領は、フリン氏辞任を受け、大統領補佐官代行にケロッグ元陸軍中将を充てる人事を決めました。

*     先週、ドイツで開かれていたG20=主要20か国の外相会合は、武力紛争の予防などを協議して閉幕し、議長国ドイツのガブリエル外相は、初めて国際会議に出席したアメリカのティラーソン国務長官について、「ともに協力していける人物だ」と述べ、さまざまな国際問題の解決にアメリカが引き続き関与していくことに期待を示しました。閉幕にあたって記者会見した議長国ドイツのガブリエル外相は、ティラーソン国務長官について、「世界で起きている危機に対応するには国際的な協力が必要だと表明した。ともに協力していける人物だと感じた」と述べ、さまざまな国際問題の解決にアメリカが引き続き関与していくことに期待を示しました。


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