5月29日から一週間の主な国際ニュース

5月29日からの先週一週間の主な国際ニュースをまとめてお伝えします。

* 先週、ロンドン中心部で起きたテロで、イギリス大衆紙デーリー・ミラー電子版は、射殺された容疑者3人のうち主犯格はパキスタン出身の27歳の男と報じました。過激派組織「IS=イスラム国」は、事実上の犯行声明を出しました。イギリスでのテロは3月以降、3回目でした。メイ首相はイスラム過激思想に感化された者の犯行との見方を示し、過激派対策を強化すると表明しました。

*  先週、8日投開票のイギリス総選挙を目前に、与党・保守党党首のテリーザ・メイ首相と、最大野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、それぞれ別個にBBCの政治番組「クエスチョン・タイム」の選挙特番に出演し、会場やデイビッド・ディンブルビー司会者から相次ぐ厳しい質問を受けました。

* 6月2から4日まで、シンガポールで、シャングリラ・ダイアローグ=アジア安全保障会議が開催されました。今回は、朝鮮民主主義人民共和国の核・ミサイル開発のほか、ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)問題が主要議題となりました。シャングリラ・ダイアローグは、イギリスのIISS=国際戦略研究所の主催により2002年から始まった年次活動で、各国の軍事力の透明性を高め、相互理解や紛争の防止を理念に掲げ、今年で16回目を迎えました。今回は、アジア太平洋地域や米欧など28カ国から国防相や外交官、専門家ら、将校らが参加しました。

*  先週、国連安全保障理事会は、公開会合を開き、朝鮮民主主義人民共和国による相次ぐ弾道ミサイル発射を強く非難し、金正恩朝鮮労働党委員長の側近を含む朝鮮民主主義人民共和国の14個人と4団体を資産凍結・渡航禁止の対象に追加する決議案を全会一致で採択しました。朝鮮民主主義人民共和国への制裁決議採択は1月のトランプ政権発足後初めてでした。

*  先週、カンボジアで、5年に1度の地方選挙の投票が実施されました。来年7月に予定される総選挙の前哨戦で、30年以上政権を担うフン・セン首相率いる与党・人民党に対し、最大野党・救国党がどこまで議席を伸ばせるかが焦点していました。今回の選挙は、全国1646の行政区コミューンの評議会の1万1572議席が争われ、12政党から約9万4000人が立候補しました。

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