6月21日から一週間の主な国際ニュース


*     26日、中東・北アフリカやフランスで、同時多発的に発生したテロ事件による死者の数は100人を超えました。チュニジア中部の観光地スースで起きた事件では英国やドイツなどの外国人観光客など39人が死亡しました。チュニジアとクウェートの事件について、過激派組織IS=「イスラム国」が犯行声明を出しました。4カ国で起きたテロ事件の関連性は不明ですが、過激派組織に共鳴する若者も多く、テロが拡散する脅威が高まっています。

*     資金繰りがひっ迫しているギリシャが財政緊縮策の賛否を問う国民投票を来月実施する方針を示したことについて、27日に行われたユーロ圏の財務相会議は厳しく批判し、ギリ シャへの金融支援を今月末に終わらせる方針を示しました。債務問題を巡る協議は合意が難しい情勢となり、ギリシャの債務不履行への懸念がさらに強まりそう です。

*     24日、ウクライナ情勢を巡って経済制裁を続ける米欧諸国への対抗措置として、ロシアのプーチン大統領はアメリカとEU=欧州連合、カナダ、オーストラリア、ノルウェーからの野菜や果物、乳製品、魚介類などの輸入禁止を1年間延長すると発表しました。EUによる対露制裁は、来年1月末まで半年間延長されたばかりですが、ロシアの措置はこれを大幅に上回り、さらに輸入禁止の対象品目を拡大することも検討しているとしています。

*     先週、東京で、日本の岸田外務大臣は、日韓両国の国交正常化から22日で50年になるのに合わせて韓国の外相として4年ぶりに日本を訪問したユン・ビョンセ外相と会談しました。会談では国際会議の場での外相会談を定例化するとともに、日本と韓国で外相の相互訪問を行うことで一致しました。そして、両外相はおととしの2月にパク・クネ政権が発足して以降1度も行われていない日韓首脳会談 を、適切な時期に実現するため努力していくことを確認したほか、日本と中国、韓国の3か国の首脳会議をことしのできるだけ早い時期に開催することで一致し ました。

*     先週、台湾北部の新北市のプールを併設した娯楽施設で火災が発生し、当局は29日、520人以上としていた負傷者数を498人に修正しました。事故は現地時間の27日午後8時半ごろ、開かれていたイベント「カラー・プレイ・アジア」のステージ上で可燃性のカラーパウダーが爆発して起きました。

*     アメリカの連邦最高裁判所は26日、9人の判事のうち5人が支持して、すべての州で同性婚を認める判断を示し、全米で同性婚が事実上、合法化されることになりました。アメリカのメディアによりますと今回の判断を受けて、同性婚を禁止してきた13の州のうち、中西部オハイオ州や南部テキサス州など11の州で一部の郡が、同性どうしの結婚に必要な「結婚許可証」の発行を始めたということです。

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