北部バクニン省の民謡クアンホ

(VOVWORLD) -最近、だんだんハノイの秋を実感する頃です。日中は、秋の日差しがあり、穏やかな風があり、快適な日々が続いています。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか。

リスナーの皆さん、こんにちは

タオです。

最近、だんだんハノイの秋を実感する頃です。日中は、秋の日差しがあり、穏やかな風があり、快適な日々が続いています。皆さんのお住まいの町はいかがでしょうか。

こんな時は民謡でも聴いて見ましょうか。

今日のこの時間は北部バクニン省の民謡クアンホをまた紹介します。

民謡クアンホは、ハノイの隣のベトナム北部バクニン省で生まれ、2009年、ユネスコ=国連教育科学文化機関により、無形文化遺産に登録されました。

民謡クアンホは男女のグループに分かれ双方で歌の掛け合いをします。一方のグループが歌ったら、もう一方のグループはその歌と同じメロディーに違う歌詞をつけて歌い返します。昔はクアンホを歌うのは男女のグループなので、出会いの場にもなっていました。歌の内容は恋愛や友情に関するものが一番多いです。ちょうど日本の万葉集にある相聞歌に似ていますね。

では、「愛する人に上着を贈る」(Yeu nhau coi ao cho nhau)をお聞きください。

自分が着ていたもの 身につけていたものを みんな好きな人にあげてしまい、親に言いわけする姿は、昔も今も変わりませんね。

「愛している人に上着をおくろう

両親に「上着どうしたの?」と聞かれたら

橋を渡る時、風が吹いて飛んで行ってしまったと言おう

愛している人に指輪をおくろう

両親に「指輪どうしたの」と聞かれたら

橋を渡る時、川に落としてしまったと言おう」

お聴きいただいた曲は、「愛する人に上着を贈る」でした。

次に、「船べりに座る」( Ngoi tua man thuyen) をお届けします。

「ゆうべ、船べりに座り、

水に影を落としていた月を眺め

詩を詠みながら、酒を飲んでいる

君は琴を弾いて、その旋律に響いている」

お聴きいただいた曲は、「船べりに座る」でした。

おしまいに、「お寺参り」(Vao Chua)をどうぞ。

お聴きいただいた曲は、「お寺参り」でした。

いかがでしたか、みなさん。今回は、北部バクニン省の民謡クアンホをお届けしました。今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週、またお会いしましょう。

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