フオン川の下流に位置するタンティエン紙花村
紙花は色紙、竹、天然顔料などの環境に優しい素材から手作りされる
タンティエン紙花は、フエ市の精神的な生活における重要な伝統として、観光客を魅了。古くは、家庭やお寺、神社などで使用され、毎年旧正月にのみ交換されていたため、生産は主に旧暦12月に行われる
村人たちは、地元の素材と想像力を駆使し、蘭やユリ、一重と八重の菊、野花、ヒマワリなどの紙花を作り出す
中でも、最も有名なのはベトナムの国花とされる蓮の花。タンティエンの紙蓮は、フエ祭り、アオザイ祭り、文化交流イベントに登場し、フエの王宮やグエン・チー・ジエウ記念館で展示される
職人によると、タンティエン村のほとんどの人が子供の頃から紙花作りを学んでいるが、今では数軒の家族がその技術を受け継いでおり、観光客向けの体験も行われている
その一つは、職人グエン・ホア氏の工房だ。ホア氏の息子は、「現代では、紙花は礼拝用だけでなく、家庭や商店の装飾にも使われるようになり、テト期間だけでなく、年間を通じて生産されている」と語った
タンティエン紙花の製作は、伝統文化を守るだけでなく、地元住民にとって新たな収入源となり、テトの雰囲気を身近に感じることができる場所としても貴重だ
テトの前日には、タンティエン村の花がボートでバオヴィン市場に運ばれ、販売される
タンティエン紙花は、田舎の市場でかまどの神様の像とともに売られることがよくある

旧正月テト前のタンティエン紙花村

(VOVWORLD) - タンティエン紙花は、中部トゥアティエン・フエ省フエ市トゥアンホア区タンティエン村で作られる伝統的な花で、装飾的な意味だけでなく、文化的、精神的な価値も持っています。毎年の伝統的な旧正月テトでは、村人たちは伝統的な礼拝のためにお寺や神社に紙花を持参し、家族の祝福と平和を祈り、新しい年に良いことが訪れるよう願います。この写真記事で、それをご紹介します。

レ・フイ・ホアン・ハイ (VOVの寄稿者)