第32回ASEAN・米間の対話

(VOVWORLD) -3月27日と28日の両日、アメリカの首都ワシントンで、第32回ASEAN・アメリカ対話が行われました。
第32回ASEAN・米間の対話 - ảnh 1   ズン外務次官= TTXVN
これは、ASEAN=東南アジア諸国連合とアメリカの外務次官級年次会議であり、ASEAN・アメリカ間の協力プロセスを点検するとともに、双方のパートナーシップの強化措置などについて討議することが狙いです。ベトナムからグエン・コック・ズン外務次官率いる代表団がこの対話に臨みました。
席上、各国の代表は、地域の平和・安全・繁栄に対するASEAN・アメリカ間のパートナーシップの重要性を強調すると共に、それぞれの潜在力とメリットを十分に活用して、全面的な協力を推進してゆくと公約しました。アメリカ側は、自国の外交政策の中で、ASEANの重要な役割を改めて強調すると同時に、ASEANが地域内における中核的な役割を発揮してゆくよう希望しました。
一方、参加者らは地域と国際の情勢について意見交換をしており、朝鮮半島の非核化に向けたプロセスの進歩を認めました。また、先ごろハノイで開催された第2回米朝首脳会談が望ましい成果を収めたことを確認すると共に、この首脳会談に対する開催国ベトナムの役割を貢献を高く評価しました。
対話で発言に立ったベトナムのズン外務次官は、「この間、COC=海上行動規範に関するASEANと中国間の交渉は前進を見せた。しかし、この地域は、領有権紛争、人工島の軍事拠点化、海賊、越境犯罪、違法漁業、海洋環境汚染、自然災害などによる様々な試練に直面している。そこで、ASEAN、アメリカ、及び、他のパートナーが引き続き協力を強化する必要がある」と強調しました。また、ズン次官は、1982年の国連海洋法条約を初めとする国際法に沿って、あらゆる紛争を平和措置で解決すると同時に、DOC=海上行動宣言を十分でかつ効果的に実現し、COCを早期に作成・発効させるというASEANの原則的な立場を改めて強調しました。

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