朝鮮民主主義人民共和国の消極的な態度にもかかわらず軍事合意を宣伝する韓国軍

(chosunonline.com)韓国国防部(省に相当)は9・19南北軍事合意の成果を宣伝するため2億ウォン(約2000万円)の予算を緊急に確保し、展示会を開催する準備を進めていることが24日までに分かりました。
朝鮮民主主義人民共和国の消極的な態度にもかかわらず軍事合意を宣伝する韓国軍 - ảnh 1      (写真:Yonhap/TTXVN)

しかし400人以上の将校経験者がこの合意について「韓国軍の手足を縛り付けただけの合意」と主張し反対の声明を発表するなど、合意を巡っては今なお混乱が続いており、また朝鮮民主主義人民共和国もこの合意の実行には消極的です。このような状況では自画自賛目的の展示会開催を疑問視する声も当然上がってきます。しかも朝鮮民主主義人民共和国は2回目の米朝首脳会談決裂直後から東倉里のミサイル基地を復旧させる動きを示し、開城の南北連絡事務所から担当者を一方的に撤収させるなど、板門店宣言や平壌宣言などに違反する行為を立て続けに行っています。

韓国国防部が保守系野党・自由韓国党の李種明(イ・ジョンミョン)議員の事務所に提出した資料によりますと、国防部は4月19日から1カ月間「パワー、平和に向かう!」というテーマの特別企画写真展をソウル市内の戦争記念館で開催するといいます。国防部はこの写真展を通じ「9・19南北軍事合意への国民的理解と支持を確かなものとし、恒久的平和の先頭に立つ韓国軍というイメージを定着させたい」との考えを示しています。例えば「合意の起源とこれまでの努力」では6・25戦争(朝鮮戦争)やその停戦協定、過去の軍事合意や軍備統制政策などについて紹介し、9・19軍事合意の主な内容やその結果について写真などを使って説明するといいます。国防部の関係者は「4・27板門店宣言から1周年を迎える4月の第4週を展示会の最適の時期と判断した」とコメントしています。

ご感想

他の情報