EU首脳、移民受け入れめぐり臨時会議 主張の隔たり埋まらず

【AFP】ベルギー・ブリュッセルで24日、EU=欧州連合加盟国28か国のうち16か国の首脳が参加する臨時の会議が開かれ、移民や難民の受け入れに関する話し合いが行われたものの、各国の主張の隔たりは大きく、議論は平行線をたどりました。
EU首脳、移民受け入れめぐり臨時会議 主張の隔たり埋まらず - ảnh 1                     (写真: AFP/TTXVN)

一方、多くの移民を乗せた救助船は今も地中海上で立ち往生を余儀なくされています。

欧州各国はこのところ、自国の紛争や迫害を逃れて地中海から流入してくる難民や移民の対応をめぐり対立を深めています。移民・難民の受け口で、移民救助船の入港を拒否しているイタリアは他のEU諸国が移民の対応に消極的だと主張し、強硬な姿勢を崩されませんでした。

一方、アフリカ人の移民ら239人を乗せたドイツのNGO「ミッション・ライフライン」の救助船と、イタリア沖で移民を救助したデンマークの貨物船「アレクサンダー・マースクの2隻はともにイタリアとマルタから受け入れを拒否され、地中海上で待機を余儀なくされています。

移民救助船をめぐっては、移民629人を乗せた救助船「アクエリアス」もイタリアとマルタから入港を拒否され、その後スペインに寄港しています。

スペインのNGO「プロアクティバ・オープン・アームズ」によりますと、地中海上に助けを必要としている船があるとの連絡を24日だけで7~8回受けたといいます。

同NGOの広報担当によりますと、全ての情報をまとめるとリビア沖に漂流している船には合わせて最大1000人の移民がいるとみられるものの、イタリアの沿岸警備隊からは救助の申し出を断られた上、「救助はリビアの沿岸警備隊が対応している」と告げられたといいます。

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