アラブ連盟外相会議で声明 イランが強く反発

(NHK)中東の大国、サウジアラビアとイランの対立をめぐって緊急で開かれたアラブ諸国の外相会議で、イランが各国の安全を脅かしているとする声明がまとめられたことに対し、イランはサウジアラビアこそがアラブ諸国に圧力を加え、イランと対立するよう仕向けているとして非難しました。

アラブ連盟外相会議で声明 イランが強く反発 - ảnh 1 イラン外務省の報道官(写真:AFP/TTXVN)

イスラム教スンニ派のサウジアラビアとシーア派のイランは、イエメンでそれぞれ政府軍と反体制派を支援しているほか、レバノンでもシーア派組織ヒズボラへの対応などをめぐって対立しています。

こうした中、アラブ諸国でつくるアラブ連盟は19日、サウジアラビアの要請を受けて緊急の外相会議を開き、イランがイエメンで反体制派に武器や資金を供給するなど、アラブ諸国の安全を脅かしているとする声明をまとめました。

これについてイラン外務省は20日、「サウジアラビアが圧力やプロパガンダを通じてアラブ連盟の名のもと発表したもので、うそや事実のわい曲で塗り固められている」とする声明を発表し、強く反発しました。

そのうえで、「サウジアラビアこそレバノンなどに圧力を加えるのをやめるべきだ」として、サウジアラビアが圧力によって、各国がイランと対立するよう仕向けていると主張し、非難しました。
サウジアラビアとイランの対立は地域を不安定化させると懸念されています。

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