イラク軍 モスル近郊の町の奪還作戦開始

(VOVWORLD) -NHK)イラク軍は過激派組織IS=イスラミックステートが最大の拠点としてきたイラク第2の都市モスルを解放したのに続き、20日、近郊の町の奪還作戦に乗り出しました。

イラクのアバディ首相は20日、国営テレビで演説し、イラク軍がISの支配下に置かれている北部の町、タルアファルの奪還作戦を開始したことを明らかにしました。
タルアファルは、先月、解放されたモスルから西におよそ70キロの町で、イラク軍によりますと、初日はISとの戦闘の末、周辺の村の奪還に成功したということです。
タルアファルはISがイラクで今も支配する残り少ない町の1つで、解放されれば、ISの壊滅に向けて一層の弾みがつくことになります。
ただ、町にはISの戦闘員およそ2000人が立てこもっているとされ、激しい抵抗が予想されるうえ、イラク軍はおよそ1万人の住民が取り残されているという見方を示しています。
また、タルアファルはトルコ系民族の住民が多く、アラブ人主体のイラク軍による作戦で住民の犠牲が増えた場合、民族間の対立が深まりかねないとも懸念されています。
イラク軍は住民らが戦闘の巻き添えにならないよう作戦を慎重に進めることになりそうです。

 

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