インド総選挙 与党が単独過半数を獲得 安定政権へ

(NHK) 23日に開票が行われたインドの総選挙は、モディ首相率いる与党が単独で過半数の議席を獲得する歴史的な勝利をおさめ安定した政権運営が可能になりました。

インド総選挙 与党が単独過半数を獲得 安定政権へ - ảnh 1                 (写真:THX/TTXVN)

モディ首相は「繁栄した新しいインドを作る」と述べ、一層の経済成長を実現させていく考えを強調しました。

23日に開票が行われたインドの議会下院の選挙は、542の議席のうち、これまでにモディ首相率いる与党、インド人民党が302議席を獲得して単独で過半数を確保し、連携するほかの政党と合わせた議席は、349議席となっています。

これに対し、ラフル・ガンジー総裁率いる最大野党、国民会議派は、連携するほかの政党の議席を合わせても90議席にとどまっています。

インド人民党は、単独の政党として30年ぶりに過半数を確保して圧勝した前回の選挙の282議席を上回る歴史的な勝利で、安定した政権運営が可能になりました。

これを受けて、インドの株式市場では、安定した政権への期待感から、記録的な高値をつけています。

モディ首相は、23日夜、首都ニューデリーで開かれた集会で演説し「この大きな勝利は私に力を与えてくれた。次の5年、繁栄した新しいインドを作る」と述べ、2期目に向けて一層の経済成長を実現させていく考えを強調しました。

経済成長著しいインドでは、これまでに1400社余りの日系企業が進出するなど日本との経済的な結び付きが強まっています。

さらに中国の海洋進出を念頭に安全保障分野でも日本との関係を強めていて、モディ政権は2期目もこうした日本との戦略的な関係を一層深めていくものとみられます。

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