オバマ政権、ウクライナに武器供与はせず追加支援

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アメリカ議会で演説を行なったポロシェンコ大統領(写真:ロイター)

アメリカのオバマ大統領は18日、訪米中のウクライナのポロシェンコ大統領とホワイトハウスで会談しました。同日、アメリカ政府はウクライナ軍に対する4600万ドル(約50億円)規模の支援を表明しました。しかしウクライナ側の求めていた武器供与には応じなかったということです。

ポロシェンコ大統領はこの日、アメリカ議会で演説を行ないました。その後、アメリカのケリー国務長官やオバマ大統領との会談に臨みました。このなかでポロシェンコ大統領は、親ロシア派武装勢力と戦闘を続けているウクライナ軍への武器供与を繰り返し求めました。

オバマ大統領との会談後、ポロシェンコ大統領はCNNの取材に対し、「こちらが求めた以上のものを受け取った」と述べる一方で、アメリカの支援策に「十分な満足はしていない」と述べました。

また、ポロシェンコ大統領は特別な同盟国としての立場をウクライナに与えることに、オバマ大統領が同意しなかったことを認めました。

オバマ政権は親ロシア派を支援しているとされるロシアへの経済制裁に加え、ウクライナへの積極的支援の姿勢を見せることで和平への道筋をつけたいと考えました。

しかし、アメリカ議会からは、武器供与などさらに踏み込んだ支援を求める声が上がっています。上院外交委員会は18日、軍事援助を含む3億5000万ドル(約380億円)の追加支援策を全会一致で採択しました。

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