シリアで車が爆発し20人が死亡 ISがテロを実行か
(NHK)過激派組織IS=イスラミックステートに対する軍事作戦が大詰めを迎えているシリア東部で爆発が起きて20人が死亡し、ISがテロを実行して抵抗を続けているのではないかとみられています。
(写真:AFP/TTXVN) |
シリア内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、東部デリゾール県で21日、駐車中の車が突然爆発し、通りかかった車列が巻き込まれました。
この爆発で、クルド人勢力主体の部隊のメンバー6人と、近くの油田で働く人たちなど合わせて20人が死亡したということです。
この部隊は、ISが残る数少ない支配地域とされる県内の村バグズで、今月から大規模な攻撃を行っていて、軍事作戦は大詰めを迎えています。
この部隊は、ISが車両をねらって爆弾テロを実行するなどして抵抗を続けているとみて、現場近くでISのメンバーとみられるイラク人3人を拘束し、調べているということです。
このクルド人勢力主体の部隊を支援してきたアメリカのトランプ大統領は、近く、ISのすべての支配地域の制圧を発表し、シリアからのアメリカ軍の撤退を進めていくものとみられますが、アメリカ軍の高官などからは、ISの残党が勢いを盛り返すおそれがあるという声も出ています。