チリの大統領選挙 来月 2人による決選投票へ

(NHK)南米チリで大統領選挙の投票が行われ、高い経済成長をアピールしたピニェラ前大統領と、社会福祉などを重視する今の大統領の後継者、ギジェル氏が票を分け合い、来月、決選投票が行われることになりました。


バチェレ大統領の任期満了に伴う南米チリの大統領選挙は8人が立候補し、19日に投開票が行われました。

チリの選挙管理委員会によりますと、開票率99%で、経済界出身の中道右派で前の大統領のセバスティアン・ピニェラ氏(67)が37%の票を獲得したのに対して、今の大統領の後継者で中道左派のアレハンドロ・ギジェル上院議員(64)が23%と、いずれも当選に必要な有効投票の過半数を得られず、来月17日にこの2人による決選投票が行われることになりました。

選挙戦では、ピニェラ氏が2014年まで4年間の大統領在任中に堅調な経済成長を実現したとアピールしたのに対し、ギジェル氏は社会福祉などを重視する現政権の政策の継続や地方分権の推進などを訴えました。

資源価格の低迷で経済が落ち込み、バチェレ政権への国民の不満も強まる中、ピニェラ氏が優位に戦いを進めたものの決定打に欠け、ギジェル氏は、今回、脱落した左派の立候補者にみずからへの支持を呼びかけて巻き返しを図るものと見られます。


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