ドイツ、米「核体制の見直し」に新たな軍拡競争の兆候を見出す

(jp.sputniknews.com)新たな戦術核兵器の開発というアメリカの決定は「新たな軍拡競争のスパイラルは回り始めている」ことを物語ると、ドイツのガブリエル外相が指摘しました。コメントは同省サイトに掲載されています。

ドイツ、米「核体制の見直し」に新たな軍拡競争の兆候を見出す - ảnh 1 ドイツのガブリエル外相(写真:AFP/TTXVN)

ガブリエル外相によりますと、世界の安全水準は過去数年で急変しました。

ガブリエル外相は、核兵器の発展は警戒して受け止めるべきだと指摘。加えて、軍備管理に関する現行の条約を「厳守」することと、「新たな兵器システム」の代わりに「新たな軍縮イニシアチブ」を作り出すことを提案しました。

米国防総省は2日、ロシアの核戦力発展に多くの注意を払ったアメリカの新たな核戦略指針を公表しました。同省は、他の潜在的脅威として朝鮮民主主義人民共和国やイラン、中国を挙げ、威力の小さな核弾頭の開発に努力を傾けるとしています。

さらに同戦略指針では、核戦力の近代化と「戦略核の三本柱(SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを装備したSSBN=潜水艦、ICBM=陸上配備型大陸間弾道ミサイル、無誘導爆弾およびALCM=空中発射式巡航ミサイル を運搬する戦略爆撃機)」の発展にアメリカは資金を投じ続けると述べられています。アメリカは、全体としては核兵器削減に賛成であるとしつつも、国連で提案された「核兵器禁止条約」については、現在の課題に対応するものではないと痛烈に批判しています。

ご感想

他の情報