22日、ホーチミン市で、ベトナムの女性英雄とされたボー・ティ・タン（Vo Thi Thang）女史が69歳で逝去しました。

ある日本人記者がサイゴン政権の裁判所で撮ったタン女史の写真

23日、同市で、タン女史の葬式が盛大に行われ、グエン・タン・ズン首相をはじめ、ホーチミン市行政や、各省庁、機関の指導者らや、老革命家、市民多数が参列しました。

ボー・ティ・タン女史は1945年に南部ロンアン省で生まれ、１１歳の時から、革命活動に参加しました。1968年のテト攻勢に、タン女史はサイゴンかいらい政権に逮捕され、懲役20年を言い渡されました。しかし、タン女史は屈服せず、敵軍の裁判所で笑顔を見せました。ある日本人記者はその笑顔の写真を撮りましたが、その写真は、「ビクトリースマイル」というタイトルで、世界的にも有名となりました。

観光総局長のタン女史

戦争後、タン女史は、第8期や、第9期ベトナム共産党中央委員会委員、第9期や、第10期、第11期国会議員、ベトナム観光総局長、ベトナム・キューバ友好協会会長、ベトナム婦人連合会副会長などのポストを努めました。タン女史はベトナム人女性の手本と見られています。