南北離散家族の再会事業 約3年ぶりに始まる

(NHK) 韓国と朝鮮民主主義人民共和国は、およそ3年ぶりとなる南北の離散家族の再会事業を20日から始め、親子や兄弟が涙を流しながら抱き合うなど数十年ぶりの再会を喜びました。ムン・ジェイン(文在寅)大統領は、事業を定例化して再会の機会を増やしたいという考えを示しました。

南北離散家族の再会事業 約3年ぶりに始まる - ảnh 1        (写真:YONHAP/TTXVN )

朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の再会事業は、ことし4月の南北首脳会談で合意し、およそ3年ぶりに朝鮮民主主義人民共和国の景勝地クムガン(金剛)山で始まりました。

20日は、韓国側で選ばれた89人が陸路で南北の軍事境界線を越えて朝鮮民主主義人民共和国に入り、離れ離れとなっていた親子や兄弟などが涙を流しながら抱き合ったり、互いの家族の写真を見せ合ったりして、数十年ぶりの再会を喜びました。

面会は6回に分けて延べ11時間行い、一行は22日に韓国に戻る予定です。

また、今月24日からは、朝鮮民主主義人民共和国側で選ばれた83人が韓国に住む家族と同じくクムガン山で再会することになっています。

離散家族の再会をめぐって、韓国のムン・ジェイン大統領は20日午後、側近らとの会議の中で家族の高齢化が進んでいると指摘し、「本当に時間がない。家族の生死さえ知らないまま亡くなる方がいることは、南北双方の政府にとって恥ずべきことだ」と述べ、事業を定例化するなど再会の機会を増やしたいという考えを示しました。

ムン大統領としては、来月の開催が決まった朝鮮民主主義人民共和国のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長との会談などの機会を通じ、働きかけを強めるものと見られます

 

 


 

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