国連事務総長「今こそ即時停戦の時」ガザ地区への支援訴え

(VOVWORLD) -イスラエル軍による攻撃でガザ地区で多くの民間人が犠牲となるなか、国連のグテーレス事務総長が23日、ガザ地区とエジプトとの境界にある検問所を訪れ「今こそ即時停戦の時だ」と訴えました。
国連事務総長「今こそ即時停戦の時」ガザ地区への支援訴え - ảnh 1(写真:THX/TTXVN)
国連のグテーレス事務総長は23日、エジプトとガザ地区との境界にあるラファ検問所のエジプト側を訪れました。

そして記者団に対し「検問所のこちら側には支援物資を積んだトラックの長い列ができ、あちら側には、飢餓の暗い影が広がっている。これは悲劇という単語では言い表せない、道徳的な暴挙だ」と述べ、食料や医薬品がガザ地区の人々のもとに届けられない現状への憤りを示しました。

その上で「これ以上の攻撃はすべてを悪化させる。パレスチナの市民にとっても人質にとってもだ。今こそ即時停戦の時だ」と述べ支援物資の迅速な搬入と、人質の解放を訴えました。

一方、イスラエル軍は、ガザ地区各地で軍事作戦を続けていて、このうち、ガザ地区最大のシファ病院では、170人以上の戦闘員を殺害し、およそ800人を尋問したと発表したほか「この作戦を終えるのは最後のテロリストを捕らえたときだけだ」として攻撃を続ける構えです。
これに対し、ガザの保健当局は23日、イスラエル軍による病院の包囲により、6日間、水や食料が手に入らず、病院にいた5人のけが人が死亡したと明らかにするとともに、これまでの死者は3万2142人になったと発表しました。

こうした中、イスラエルの交渉団は仲介役のエジプトなどとの協議のため中東カタールを訪れていて、戦闘休止に向けて進展があるのか、注目されます。(NHK)

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