朝鮮民主主義人民共和国は「完全な非核化を直ちに開始」、トランプ氏が主張
ワシントン(CNN) トランプ大統領は21日、ホワイトハウスでの閣議で、朝鮮民主主義人民共和国が「完全な非核化」を直ちに開始することに同意したと主張しました。
(写真:YONHAP/TTXVN) |
米朝首脳会談での金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との合意内容に関して誤解を招きかねない発言といえそうです。
実際には、トランプ氏が金委員長と署名した文書は、「朝鮮半島の完全な非核化に向けて取り組む」とする朝鮮民主主義人民共和国の従来の誓いを改めて表明しただけでした。
しかしトランプ氏は閣議の席上、文書について「北朝鮮の完全な非核化を直ちに開始する」との内容だと主張しました。また、朝鮮民主主義人民共和国がすでに試験場の廃棄を始めたとの認識も示しました。
ただマティス国防長官は20日、弾道ミサイル発射設備のさらなる解体に向けた具体的行動や、完全な非核化への追加措置を朝鮮民主主義人民共和国が首脳会談後に取った形跡は「把握していない」と述べていました。
マティス氏はまた、「プロセスが最初期の段階にあるのは明らかで、細かい交渉はまだ始まっていない」とも指摘していました。