「われわれはこれまでの対話で、完全な非核化が何を意味するかについて、かなり明白にしていた」と述べました。

また、朝鮮民主主義人民共和国との協議を自身が主導すると述べましたが、「朝鮮民主主義人民共和国はこの公聴会を見ている」として詳細には踏み込みませんでした。

長官はさらに、対朝鮮民主主義人民共和国制裁の履行で中国が「若干」後退しているとし、「中国が半年前や１年前ほど厳格に国境地帯の管理を行っていない状況が見られる」と指摘しました。

議員からは、トランプ大統領が今月１２日の米朝首脳会談後に朝鮮民主主義人民共和国の核の脅威はなくなったとの認識を示したことについて質問が出ました。

ポンペオ長官は、朝鮮民主主義人民共和国との緊張を緩和したことで脅威を後退させたとして大統領の発言を擁護し、「（大統領の）指摘は妥当だ。今のところわれわれはリスクを減少させている」と述べました。

トランプ大統領は先週、朝鮮戦争で行方不明となった米兵の遺骨返還に朝鮮民主主義人民共和国が着手したと述べましたが、ポンペオ長官は、米国に引き渡された遺骨はまだないと明らかにしました。その上で、「そう遠くない将来」に遺骨を受け取ることを楽観視していると述べました。