米 橋崩落事故 “原因特定に1~2年かかる見通し” 運輸安全委

(VOVWORLD) - アメリカ東部メリーランド州のボルティモアで大型船が橋に衝突し橋が崩落した事故で、調査にあたっているNTSB=国家運輸安全委員会は原因を特定するには、1年から2年かかるという見通しを示しました。
米 橋崩落事故 “原因特定に1~2年かかる見通し” 運輸安全委 - ảnh 1アメリカ東部メリーランド州のボルティモアで、コンテナ船の衝突で崩落したフランシス・スコット・キー橋=AFP/TTXVN

アメリカ東部メリーランド州の最大都市ボルティモアで26日未明、橋の橋脚に大型の貨物船が衝突して橋が崩落した事故で、行方不明になっていた、作業員6人のうち2人が27日、遺体で発見されました。

事故の調査にあたっているNTSB=国家運輸安全委員会は記者会見し、船舶の位置情報や船内での音声のやりとりなどを記録するVDRという装置を回収したことを明らかにしました。
記録は6時間に及んでいて、電力系統が失われたという通報などの音声記録も含まれていたということです。
また、崩落した橋は去年5月の検査では安全性が確認されていたとする一方、橋の構造上、一部が破損したら橋全体が崩落するおそれがあったと指摘しました。
NTSBは、記録の解析や乗組員から話を聞くなどして調査を進めていますが、原因を特定するには、1年から2年かかるという見通しを示しました。
ブティジェッジ運輸長官は、ホワイトハウスでの記者会見で橋の再建について「決して短期間に、簡単に、そして低コストでできるものではない」と述べ、相当な時間がかかるという認識を示しました。
また、ボルティモア港への船の出入りができなくなっていることにより物資の供給網=サプライチェーンに大きな影響が及ばないよう、政府として、港の早期再開に向けた作業を支援すると強調しました。(NHK)

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