米大統領 中国との貿易摩擦緩和に前向き 政権内に慎重な見方も

(NHK) -アメリカのトランプ大統領は、今月下旬に行われる見通しの米中の首脳会談を前に、貿易の不均衡を是正するため中国側が講じる対応の膨大なリストを送ってきたとして、貿易摩擦の緩和に向けた合意に前向きな姿勢を示しました。ただ政府内には、中国との合意に慎重な見方もあり、予断を許さない状況です。
米大統領 中国との貿易摩擦緩和に前向き 政権内に慎重な見方も - ảnh 1    トランプ大統領=THX/TTXVN
米中両国は互いに関税を上乗せし合う制裁措置を発動して激しく対立する中、今月下旬のG20サミットにあわせて、トランプ大統領と習近平国家主席が首脳会談を行う見通しになっています。

トランプ大統領は16日、ホワイトハウスで記者団に対して、貿易の不均衡を是正するため中国側が講じる対応について、142項目に上る膨大なリストを送ってきたことを明らかにしました。

そのうえで「かなり完成した内容だ。現在、検討している第4弾となる追加の関税措置を課す必要はないかもしれない」と述べ、貿易摩擦の緩和に向けた合意に前向きな姿勢を示しました。

その一方でトランプ大統領は、「まだ受け入れられない。重要な項目が4つか5つ漏れている」と述べ、中国側の対応を見守る考えを示しました。

ただ、ロス商務長官は前日、「今回の首脳会談で完全な合意に達することはない」と述べ、貿易摩擦の解消には時間がかかると慎重な見方を示していて、対立の緩和に向かう糸口が見いだせるか予断を許さない状況です。

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