BRICS 首脳宣言を採択 “保護主義”を懸念

(NHK)中国やロシアなどBRICS・新興5か国の首脳会議で、26日、「多国間の貿易体制は前例のない挑戦を受けている」として、アメリカのトランプ政権が進める保護主義的な政策を念頭に、新興国として懸念を表明する首脳宣言が採択されました。
BRICS 首脳宣言を採択 “保護主義”を懸念 - ảnh 1       (写真:AFP/TTXVN)
BRICSと呼ばれるブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5か国の首脳会議が25日から3日間の日程で、南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで開かれています。

2日目の26日は、5か国の首脳が一堂に会して世界貿易などをめぐって意見を交わし、首脳宣言を採択しました。

この中で、アメリカのトランプ政権の保護主義的な政策を念頭に、「多国間の貿易体制は前例のない挑戦を受けている」として懸念を表明しました。

そのうえで、「WTO=世界貿易機関のルールに基づいた透明で開放的な貿易が重要だ」として、BRICSとして連携しながら、自由貿易を推進する立場を鮮明にしました。

首脳会議では、中国の習近平国家主席が、「貿易戦争を拒否する」などと述べて保護主義への反対を繰り返し表明したほか、議長国の南アフリカのラマポーザ大統領は貿易をめぐる摩擦が激しくなることはアフリカのような途上国に打撃を与えると指摘していました。

首脳宣言は、自由貿易体制のもとで経済成長を続けてきた新興国の危機感を反映したものとなっています。

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