EU議会選 フランスで主要各党が最後の訴え

(NHK) EU=ヨーロッパ連合の加盟国から議員を選ぶヨーロッパ議会選挙は、24日、フランスで選挙運動の最終日を迎え、主要な政党が各地で最後の訴えを行いました。

ヨーロッパ議会選挙は、今月26日までEUの加盟国ごとに投票が行われ、極右政党などEUに懐疑的な勢力が、どこまで議席を増やすかが焦点となっています。

フランスでは24日、選挙運動の最終日を迎え、EU統合の旗振り役となってきたマクロン大統領の政党、「共和国前進」はパリで最後の集会を開きました。

候補者を代表して、ことし3月までマクロン政権で閣僚を務めていた、ナタリー・ロワゾー氏は、「一番の問題は各地の極右です。戦いましょう。ヨーロッパを信じるなら投票してください」と訴えました。

集会に参加した男性は、「中国やアメリカと向き合うには、強いヨーロッパが必要です」と支持する理由を話していました。

一方、支持を伸ばしている、極右政党「国民連合」は、北部の町、エナン・ボーモンで最後の集会を開きました。

ルペン党首は、「投票日は、重要な戦いです。マクロン大統領が掲げる、ヨーロッパなどの政策にノーを突きつけよう」と訴え、マクロン大統領との対決姿勢を強調しました。

親EUの「共和国前進」と反EUの「国民連合」は、世論調査の支持率で、それぞれ20数%と、首位の座を争っています。

EUに懐疑的な勢力は、全体でも全議席の3分の1を獲得する勢いで、26日の投票結果が注目されます。

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