農業生産協同組合と企業による連携モデル・効果的なサプライ・チェーン

農業生産における付加価値の向上を目指す農業製品サプライ・チェーン作りはベトナム農業発展の動きとなっています。それに沿って、農民は企業と連携して、農業生産協同組合チェーンを設立し、高品質な農業製品を生産しています。特に、中部山岳地帯ハティン省キーアイン県、キバク村はこうした農業発展モデルを効果的に行なっており、大成功を収めています。


 農業生産協同組合と企業による連携モデル・効果的なサプライ・チェーン - ảnh 1
(写真;Baomoi.com)

この村は複雑な地形で、厳しい気候の地方ですが、村の行政当局は砂地を豊かな農地にするため、様々な工夫を凝らしてきました。数年前、この村ではホァンチョウという農業生産協同組合が設立されました。この農業生産協同組合の活動はキバク村に新風を吹き込んでいます。

この農業生産協同組合のチャン・ティ・チョウ会長は当初の会員数は6人で、一人当たり月給は50万ドンだったが2012年までにハティン省農業生産協同組合のコンサルタントにより、同省の鉱産会社と貿易会社ミトラコ社と連携して、メス豚飼育活動を効果的に行なっていると明らかにしました。メス豚飼育プロジェクトはハティン省の初めての試験的な畜産プロジェクトとなっています。当初の投資額は8億ドンでしたが現在の投資額は60億ドンにのぼっています。チョウ会長は次のように語りました

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「我が農業生産協同組合は2つの会社と連携して、メス豚を飼育しています。豚は20日間飼育した後、この2社に売却します。これらの会社は省内の養豚場に手配しながら、畜産技術、動物医薬品などを支援しています。そのため、疫病がかからないので、我が農業生産協同組合は安心して、元気なメス豚の種を飼育し、提供します」

また、近年、ハティン省は鹿を飼育するという大きな流れにのっており、新農村作り運動並びに飢餓一掃貧困解消事業に積極的に寄与しています。ハティン省の鹿飼育協同組合のファン・バン・ロァット会長は次のように語りました

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「かつて、商人が来て鹿の角を安い値段で買いましたがハティン省、ソンラム村では鹿飼育協同組合が鹿販売契約を締結してから、価格は安定してきました。農民は本当に嬉しいです。今後、我々の協同組合が銀行から融資を受けられるならば、鹿の飼育はより効果的になるでしょう」

現在、ハティン省では7千の農業生産協同組合が効果的な活動を行なっており、そのなかで、協同組合の多くは豚や牛の飼育や海老の養殖、ハイテク技術による野菜作りなどの各分野に集中させています。特に54の農業生産協同組合は企業と連携して、豚の飼育や野菜作りを行なっており、大成功を収めています。ハティン省党委員会のレ・ディン・ソン委員長は次のように語りました

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「現在の農業生産は農民と企業による連携が必要です。農民の自給自食は古い考えです。というのは農民は農業生産に近代的な技術を導入することや農産物を自分で販売することができないからです。そういう理由で、とりあえず、農業生産労働組合を設立する必要があります。第2は、農業生産組合は企業と連携する必要があるということです」

一方、農業農村開発省傘下の経済協力・農村開発局のレ・ドク・ティン局長は次のように語りました

(テープ)

「農業生産協同組合と企業による連携モデルは効果的な農業製品サプライ・チェーンです。農業生産協同組合と企業による契約を通じて、パートナー会社との関係はお互いに相談しあいます。さらに農業生産協同組合と企業による連携は長期的な農業発展を維持するものでもあります。農民はこうした連携モデルを通じて、銀行から融資を受けやすくなり、資本を誘致しやすくなります」

ハティン省では農業生産協同組合と企業による連携モデルが広がっています。この連携モデルは農業生産価値の向上並びに農民の生活レベル向上に寄与することでしょう。

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