新農村建設の完成を迎えるビンチャン県

(VOVWORLD) -数年前、ビンチャン県ビンロイ村に暮らす農民たちは、不毛な土地でサトウキビの栽培をしていたため、収入が十分でありませんでした。そこで、彼らは、サトウキビの代わりに、黄梅の木を栽培することにしました。

ホーチミン市郊外のビンチャン県は、以前は人口が多く、インフラが整備されていないという状態にありました。しかし、この10年間で新農村建設という国の目標を達成するためにこれらの障害を乗り越えてきました。その結果、同県における農村地区の姿はすっかり変わり、経済構造を変革し、住民生活が改善されています。

新農村建設の完成を迎えるビンチャン県 - ảnh 1黄梅の木の手入れをする

数年前、ビンチャン県ビンロイ村に暮らす農民たちは、不毛な土地でサトウキビの栽培をしていたため、収入が十分でありませんでした。そこで、彼らは、サトウキビの代わりに、黄梅の木を栽培することにしました。ベトナムでは、旧正月テトになると、家に黄梅の木を飾る習慣があり、需要が高まります。そのお陰で、今では、地元住民の年収は平均2億ドン∼3億ドン、110万円~166万円程になっています。

それだけでなく、ビンロイ村では、観賞魚を飼育したり、ランの花を栽培したりしいます。特に、観賞用の鯉の飼育は、住民に莫大な収入をもたらす職業となっています。鯉は、日本や東南アジア各国に輸出しているからです。一方で、ハイテク農業の導入、交通インフラの整備がビンチャン県の経済発展に貢献してきました。

ビンロイ村人民委員会のグエン・ミン・ホアン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「新農村建設を完成するために、現地の行政当局は、インフラ整備への投資を検討しています。地方の都市化を目指して、農村部での経済発展を実現する一方、エコツーリズム、アグリツーリズムの開発を促進していきます」

新農村建設の完成を迎えるビンチャン県 - ảnh 2

ホーチミン市西方の玄関口であるビンチャン県にはおよそ85万人が住んでいますが、毎年人口が約3万人増加しています。人口密集地のビンロックA村とビンロックB村には、160カ所の廃棄物収集所があり、常に環境汚染が深刻な状態にありました。

2015年にビンチャン県は、新農村建設指標総数19の内18指標を達成していましたが、ビンロックA村とビンロックB村での環境に関する指標をやっと達成することができたのは2020年になってからのことです。ビンチャン県は、ホーチミン市における新農村建設の基準を達成した最後の地方でした。2020年には同県の一人当たりの平均所得は約7千万ドン、38万円程に達し、2010年と比べ4倍となりました。

ビンチャン県ダフォック村に住むチャン・ゴック・タオさんは次のように語りました。

(テープ)

「新農村建設は現地の住民から支持を得ています。というのは、村の道路が綺麗に整備されることで、往来が容易になるからです。一方で、行政当局は農産物の安定した消費先の開拓や貧困農家に融資を実施しました」

将来、ビンチャン県は、ホーチミン市西方の経済・工業・手工業・交通サービスと技術インフラの中心地になる方針です。現在、同県には、およそ2万5千社の企業、1万7千世帯の個人事業、4カ所の工業団地などがあります。2016年∼2020年期、ビンチャン県の経済成長率は年平均20.5%を超えました。その中で、工業、建設は成長率が年平均約21%に達し、経済構造の8割を占めています。

ビンチャン県の今後の持続可能な建設発展プロセスを実現する任務について、ビンチャン県人民委員会のファム・バン・ルイ代理委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「投資を受けて、新農村建設の目標を達成した農村部は、これらの結果を維持しなければなりません。その一方で、住民の生活水準を高めるためには、現地にある交通インフラ整備や社会住宅建設への個人と企業の資金調達を働きかけるという任務もあります」

ビンチャン県にとって新農村建設の達成は重要な意義を持っており、住民の生活水準を向上させるだけでなく、経済構造の転換、農業部門を再構築するための基盤としても重要です。

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