竜眼「マットロン」商標に挑戦する人々

(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の影響で、農産物の売買、輸出活動は困難な状態に陥いいています。こうした状態の中で、北部ソンラ省の企業は、新鮮な果物を長持ちさせ、付加価値の向上を目指して、製品の多様化を推進しています。
竜眼「マットロン」商標に挑戦する人々 - ảnh 1Trấn Long/VOV撮影

グエン・ドック・トアンさんと幾人かの人は、2020年9月に野菜や果物の加工を扱うソンラフルーツ輸出入株式会社を設立しました。同社の副社長を務めるトアンさんによりますと、竜眼を乾燥させるために、従来型乾燥機の変わりに、5台の近代的な乾燥機を使用しています。この近代的なフルーツ乾燥機は、屋外で木炭を燃やし、パイプシステムを介して乾燥室にクリーン熱を伝導します。こうした乾燥方法により、CO2が食品に付着しなくなり、品質と食品安全が確保され、ロシアや台湾など厳しい市場の輸出基準に応えるようになっています。

トアンさんは次のように語りました。

(テープ)

「2021年、新型コロナウイルス感染症の影響で、新鮮な果物の消費は落ち込んでいました。そこで、当社は、高品質のドライフルーツを作ることにしました。これらのドライフルーツは、国内で販売されるだけでなく、東南アジア諸国などにも輸出されます。」

竜眼「マットロン」商標に挑戦する人々 - ảnh 2

ソンラ市チエンシン区6号居住地にあるソンラフルーツ輸出入株式会社の面積8000平方メートルの敷地には乾燥炉、製品の包装室などが設置されています。全ての生産工程は、疫病対策と食品安全などの基準を満たしています。

同社の労働者の一人は次のように語りました。

(テープ)

「我が家には1ヘクタールの竜眼がありますが、疫病の蔓延で、竜眼の消費は出来ませんでした。幸いなことに、ソンラフルーツ輸出入株式会社は、全ての竜眼を買い取っただけでなく、私を会社員として採用してくれました。月給は平均7百万ドンであり、私の生活をかなり賄っています。」

竜眼「マットロン」商標に挑戦する人々 - ảnh 3

現在、ソンラフルーツ輸出入株式会社は、「マットロン(Mat Rong)」という竜眼の商標作りを促しています。同社は、VietGap=ベトナム適正農業規範を満たした3000トンの新鮮な竜眼を買い付けて、殻つき竜眼と殻なし竜眼肉を乾燥させました。現時点で、200トンの干し殻なし竜眼肉、100トンの殻つき干し竜眼を中国に輸出しました。同時に、同社は、疫病のピーク時にも、35人の常時雇用者、及び、およそ100人の臨時雇いを活用しました。ある臨時雇い人は次のように語りました。

(テープ)

「私は、2年間に渡りこの会社で竜眼の種を取り除く仕事をしています。一日の収入は、28万ドンないし30万ドンで、生活の費用を賄っていますよ。」

農産物の加工は農産物の価値を向上させる方策であり、「豊作なのに、価格が下落する」という状況の解決に繋がっています。ソンラ省における、企業と生産協同組合、及び、農民との連携による農産物の買い付けと加工は、確実な経営生産活動に貢献することでしょう。

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