気候変動の条件下におけるエビ養殖業の発展


南部メコンデルタ地域は国内において、最大のエビ養殖地となっています。しかし、現在、気候変動による干ばつや塩害が長引いているため、エビ養殖業は困難状態にあります。

エビはベトナム水産部門の主力輸出品となっています。全国におけるエビ養殖面積70万ヘクタールの中に、南部メコンデルタ地域だけ94%占めています。ベトナムでは、ウシエビ、及びバナメイエビが主に養殖されています。しかし、南部メコンデルタ地域では、そのほか、塩害の条件に適応できる種類のエビが養殖されるケースが出てきました。水産物養殖研究院のグェン・バン・サン院長は次のように語りました。

(テープ)

「エビの養殖地における農業水利施設の機能保全や生産方法の革新などが重要です。塩害が深刻になる場合、水田に盛り土をしてエビの養殖池を作るノウハウは2つの方法に転換されることが出来ます。その一つは、エビ養殖池の中に水田を植える方法を維持すること。もう一つは、エビの粗放養殖、又はエビの集約養殖を行うことです。同時に、エビ養殖技術の改新や、天然的飼料作り、養殖環境と疫病の検査など様々な措置をとることも重要です。」

これまでに、南部メコンデルタ地域の各地方は、エビ養殖に科学技術の導入を推進しています。ベトナムで最大となる稚エビ養殖会社ビエト・ウック社のダン・コック・トアン副社長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「我が社は、水産養殖にイスラエルの技術を導入して、屋内型エビ生産システムを実現しています。この技術は、温度や、塩分濃度など環境制御を核保護することが出来ます。また、これは 薬品を一切使わずに育てた安全でおいしいエビを消費者のもとに届ける画期的なシステムです。」

これまでに、南部メコンデルタ地域における、淡水と海水でエビを飼育する多くのモデルが展開され、効果を遂げ始めています。水田でのエビの粗放養殖モデルは塩害が続いている条件の中で重点的モデルとなっています。特に、屋内で、バナメイエビの集約養殖技術は高い効果をもたらしたことで、幅広く導入されています。そのほか、池や、水田などにエビの他、塩水に耐える魚などと一緒に飼育されるモデルも導入されています。


気候変動の条件下におけるエビ養殖業の発展 - ảnh 1
屋内で、バナメイエビの集約養殖技術は高い効果をもたらす。


水産物総局・水産物養殖局のヌ・バン・カン局長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「気候変動に対応できるエビの養殖技術は、いずれも環境にやさしい方法です。水産物総局は2つの方法に配慮しています。それは、病気のない稚エビと安全な飼料を使用することです。」

現在、ベトナムは、世界における先進的エビ用飼料生産技術を持っています。これは、魚粉の代わりに、海の微生物をエビ用の飼料に生産する技術です。この飼料は、エビの急速な成長、エビ用飼料コストの節約、そしてエビの感染率の減少などに繋がっています。

これらのエビの養殖方法は、気候変動と塩害に対応できる効果的な方法となっているとのことです。

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