2020年、世界の平和安全保障に対するベトナムの責任

(VOVWORLD) - 2020年、ベトナムはASEAN議長国を務める傍ら、来る6月、当選が決まれば、2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国に就任することになります。

これにより、ベトナムはASEAN諸国と力を合わせ、地域の共通の課題を国連の議事日程に盛り込み、世界の平和と持続可能な発展の推進が図られるとしています。

2020年、世界の平和安全保障に対するベトナムの責任 - ảnh 1 2018年9月26日の国連安全保障理事会

ベトナムは2008年 ~2009年期に国連安全保障理事会非常任理事国、また、2010年、ASEAN議長国を務めたことがあります。これまで、ベトナムは国際社会の諸活動に積極的に参加してきました。

2回目のASEAN議長国を務め、アジア太平洋グループの唯一の候補者として2020年~2021年期の国連安全保障理事会非常任理事国への就任を控えたベトナムは、国連の場でASEAN共通の立場を示すチャンスが得られます。

世界情勢が複雑に推移し、様々な試練が浮上している背景の中で、紛争の解決を目指す一方的な措置は世界の平和・安全保障を脅かす恐れがあると指摘されています。ベトナムは長年にわたり、戦争に苦しみ、独立と領土保全の確保に多大な犠牲を払ったため、国家と世界の平和維持に対する責任感をよく認識しています。先ごろ、国連総会の討論会でスピーチを発表したグエン・スアン・フック首相は平和かつ公平で、繁栄した世界づくりに対するそれぞれの個人と国家の責任感を強調しました。一方、レ・ホアイ・チュン国連常駐ベトナム大使は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは国際社会と力を合わせ、平和維持に貢献する条件があります。我々は複数の戦争を経験したので、平和への強い渇望を抱き、戦争・衝突の中止に力を尽くしたいのです。」

国連安全保障理事会非常任理事国、及びASEAN議長国への就任に際し、ベトナムは国家、地域、世界のバランス取れた利益を確保し、世界の差し迫った問題の解決にさらに貢献する必要があります。マレーシア戦略国際問題研究所の分析者Shahriman Lockman氏は次のような見解を述べました。

(テープ)

「東南アジアは多くの衝突が潜んでいます。ベトナムはASEAN議長国と国連安全保障理事会非常任理事国を重ねて務めることは非常に重い責任を果たすでしょう。ただ、戦争やベトナム東部海域問題の解決から得た経験を生かして、ベトナムは世界での衝突の解決に貢献すると信じています。」

他方、インドネシアのマルティ・ナタレガワ元外相は次のように語りました。

(テープ)

「ベトナムは単にASEAN議長国2020を務めるだけでなく、指導的な役割を発揮すると期待しています。ベトナムは任務を立派に果たすと信じています。また、ベトナムは同時に国連安全保障理事会非常任理事国に就任する可能性があるので、2020年はベトナムにとって重要な一年となるでしょう。」

ベトナムは「誰一人取り残さない」という持続可能な開発目標の基本理念を掲げ、独立、自主の対外路線を堅持し、世界の平和、繁栄に尽力していきます。


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