ベトナム・ロシア関係に原動力をつける

(VOVWORLD) - ロシアのメドベージェフ首相の招きに応え、グエン・スアン・フック首相は20日から23日にかけてロシア公式訪問を開始しました。この訪問はあらゆる分野における両国関係の深化に原動力をつけると期待されています。

1950年1月30日、ロシアの前身である旧ソ連はベトナムとの国交を樹立しました。それ以来、両国の友好と協力関係は良好に発展してきました。

協力の大きな成果

ベトナムとロシアは2001年に戦略的パートナー関係を、そして、2012年に全面的な戦略的パートナー関係を樹立しました。両国の政治関係は様々な形を通じて強化されています。双方が高級レベルの会合を頻繁に行う他、国連やASEM=アジア欧州会合、APEC=アジア太平洋経済協力会議、ARF=アセアン地域フォーラムなどの国際場裏で、緊密に連携し、互いに支持しあっています。

経済協力に関して、2016年10月にベトナムとユーラシア経済連合の自由貿易協定が発効された後、両国の投資貿易分野での協力はダイナミックな発展を遂げています。2018年の双方の商取引額は2017年と比べ、28・5%増にあたる45億ドルに達しました。

ロシアはベトナムで、9億5千万ドルを超える127件の投資プロジェクトを行なっており、対ベトナム投資を行なっている国と地域の中で第24位に立っています。一方、ベトナムはロシアでおよそ30億ドル相当の20件の投資プロジェクトを展開中です。

教育訓練分野でも双方の協力関係は順調に発展しています。かつて、旧ソ連はベトナムの幹部や専門家およそ4万人の育成を支援しました。現在、ロシアは年平均、ベトナムの学生を対象に1千人分の奨学金を支給しています。

文化、観光分野での協力関係も絶え間なく強化されており、ロシアはベトナム観光の10のメイン市場の1つとなっています。ロシアはベトナム東部海域(南シナ海)問題を国際法、とりわけ1982年国連海洋法条約に従って、平和的措置で解決し、武力行使、または、武力による威嚇をしないというベトナムの立場を支持しています。

双方関係に重要な節目

フック首相によるロシア公式訪問はベトナム・ロシア友好関係の基本的な原則に関する条約締結25周年にあたり、また、2020年にベトナム・ロシア外交関係樹立70周年を控え行なわれ、重要な意義があります。

訪問期間中、フック首相とロシアのメドベージェフ首相は「ベトナム年inロシア」、及び「ロシア年inベトナム」というイベントの開幕式を主宰する予定です。また、フック首相はロシアの指導者らとともに、両国の全面的な戦略的パートナー関係の強化措置について協議するとしています。

フック首相のロシア公式訪問は両国関係を新たな発展段階に押し上げ、投資・貿易分野での協力や、地方間の協力関係、及び両国民の相互理解の強化に貢献すると期待されています。

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