26日、開幕するベトナム祖国戦線の第8回全国代表大会で社会問題の監視・批評は重要な任務として大会の文献に盛り込まれる予定です。また、これは2013年憲法と2013年12月、政治局が公布した「ベトナム祖国戦線と政治社会団体の社会問題の監視・批評体制」を具体化させるものとみられます。ベトナム祖国戦線がこの任務を全うすることは国民を代表して国民の正当な利益と権利を守るためだけでなく、党建設、行政の健全化にも寄与するとしています。

国会は2013年の憲法を採択し、また、2013年12月12日、政治局は「ベトナム祖国戦線と政治社会団体の社会問題の監視・批評体制」、及び「ベトナム祖国戦線、政治、社会団体、国民は党、行政府建設に意見を提出する」に関する規定を公布した後、ベトナム祖国戦線はこれらの任務、職能を与えられることになりました。

祖国戦線の社会問題の監視、批評の実施の目的は行政府の補強、社会のあらゆる分野に対する国家、行政当局の管理の強化、弱点の克服、国民のサービスの改善にあります。

国民の、国民による、国民のための国家建設の基本的な任務

社会問題の監視と批評はベトナム祖国戦線の基本的な２つの任務であり、国民が主人公として国事を知った上で、議論、実施、監視する権利があるような法治国家の建設を狙っています。憲法と政治局が公布した「ベトナム祖国戦線と政治社会団体の社会問題の監視・批評体制」に沿って、ベトナム祖国戦線は各機関、組織、幹部、党員、国会議員、公務員などに党の主張、路線、国家の法律、政策の実施を働きかける一方、党の主張、路線、国家の法律、政策に意見を提出することになります。

これまで、ベトナム祖国戦線は社会問題を議論、提言するという役割を全うしてきました。しかし、複数の理由で、ベトナム祖国戦線と政治、社会団体の監視活動は効を奏しませんでした。祖国戦線は国民の意見、願望を受け止めたものの、国民の意見の反映は年2回、国会と省レベルの人民評議会で有権者の意見を総括する報告書を読み上げた低度に過ぎません。

多くの方面で社会問題の監視・批評の効果向上

今後、ベトナム祖国戦線の社会問題の監視・批評の効果を向上させるため、人事整理は重要な課題となっています。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のブイ・ティ・タイン副議長は次のような見解を述べています。

（テープ）

「私たちは今期、幹部の育成に更なる関心を寄せる決意です。また、任務と実状の要求に応えられるよう資料、計画案の作成、編集を周到に行うと思います。さらに、祖国戦線活動に従事する地区、村、町、居住地の幹部らの訓練に注視します。」

祖国戦線の監視と批評の実施は国民の主人公としての役割を示します。祖国戦線は国民を代表してこの任務を果たすとしています。文化社会顧問評議会のグエン・トゥク議長は「監視と批評を良好に実施するためには祖国戦線は全国民の力を活用する必要がある」と述べ、次のように語りました。

（テープ）

「祖国戦線の監視、批評は国民の監視、批評そのものです。これを達成すれば、成功を収めると思います。国民の応援は成功を左右するといえます。どうすれば大衆組織、特に高齢者、経験がある幹部、知識人の奨励を与えられるかが課題となっています。」

2013年12月12日、政府局は「ベトナム祖国戦線と政治社会団体の社会問題の監視・批評体制」を公布してから監視・批評結果の検討、処理に関する具体的な規定が作成されました。今後、国会でベトナム祖国戦線法改正案が採択されるとしています。ベトナム祖国戦線の第8回全国代表大会でこれらの規定が取り上げられます。ベトナム祖国戦線中央委員会幹部会のグエン・バン・フア副議長は次のように語りました。

（テープ）

「第8回大会に提出される報告案には５つの行動計画を盛り込みました。社会問題の監視・批評は3番目の行動計画にあります。この行動計画は党、行政建設に関するものです。祖国戦線の社会問題の監視、批評は具体的に取り上げます。大会で採択されれば、年間の監視・批評計画を作成し、各レベル祖国戦線で展開する計画があります。」

2014年は「ベトナム祖国戦線と政治社会団体の社会問題の監視・批評体制」、また、2013年憲法を施工する初めての年です。社会問題を議論、提言するという祖国戦線の役割を全うすることは国民の主人公としての権利の尊重を促し、全社会団結の確保、健全な国の建設に寄与すると見られます。