気候変動対応と農業分野におけるベトナムとオランダとの効果的な協力

(VOVWORLD) - すでにお伝えしましたように、9日から11日にかけて、ベトナムのグェン・スアン・フック首相はオランダを訪問しています。
気候変動対応と農業分野におけるベトナムとオランダとの効果的な協力          - ảnh 1        (写真:TTXVN)

この訪問は、農業や気候変動対応などの分野においてベトナムとオランダの協力関係が効果的に発展している背景の中で行われています。

オランダの農業生産高は、GDP=国内総生産高のわずか1.6%を占めていますが、オランダは大量の農業製品を輸出しています。オランダの農業生産は環境的社会的持続可能な要素に注視しています。

その一方で、ベトナムは、元々農業国であり、地形や気候などに関するメリットに恵まれている国です。この数年間、ベトナムの農業部門は、著しい進歩を見せており、望ましい成果を収めてきました。

ベトナムとオランダは持続可能な農業、気候変動分野における戦略的な相手国となっています。両国は、5つの優先課題を確定してきました。それらは、気候変動対応、農業用水管理、エネルギー、海洋経済、及びロジスティクスということです。

持続可能な農業の戦略的な相手国

ベトナムとオランダは世界上位の農業輸出国であり、川沿いの戦略的な位置にあります。また、広い平野部を擁するベトナムとオランダは気候変動、特に農業用水管理に関する様々な試練に直面しています。この数年間、オランダは、ベトナムの栽培、畜産、養殖などの分野に技術移転を支援してきました。両国は、農業分野に関する複数の協力協定を締結しています。さらに、オランダは、ベトナムに対し、食糧、生態系、食品衛生、マグロの持続的飼育などに関する国家戦略の立案などを支援してきました。オランダの大手農業企業であるABCロジスティクス社、コパート・バイオロジー社、ホルティマックス社などはベトナムに進出しています。

2014年に、両国は、持続可能な農業・食糧安全保障に関する戦略的パートナシップの合意書に締結しました。両国の指導者らは「農業分野における双方の協力は、複数の重要な前進を見せてきた。近い将来、この関係は、さらに発展するチャンスに恵まれるだろう」と評価しています。

気候変動対応分野での協力関係

この44年間、ベトナムとオランダはとの関係は、2010年に気候変動と水管理分野において普通パートナーシップから戦略的パートナシップへと発展されるようになりました。現在、両国は、6回にわたりこの分野に関する政府合同委員会会合を開催してきました。今年4月にオランダで開かれた第6回会合で、双方は、協力方向や、ベトナム南部メコンデルタ地域における気候変動対応計画の展開などについて討議しました。

これまでに、ベトナムの多くの省、市、例えばハノイ、南部のホーチミン市、ビンズオン省、ビンロン省、アンザン省、ドンタップ省などはグリーン都市開発、浄水供給、排水、廃水処理、水管理、気候変動、洪水対策、都市管理、インフラ整備、エネルギー、スマート交通などの分野においてオランダの幾つかの地方と協力しています。

ベトナム側は、オランダ側に、干ばつや塩害の防止対策、特に、海岸と河岸の護岸崩れ問題の解決を補助していきたいと期待しています。

フック首相による今回のオランダ訪問は多くの分野における両国協力関係の強化に寄与すると期待されています。

            

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